ワイ町内会長、堂々退場す
激動の一年が終わろうとしています。
ここで初めて明かしますが、年末に引っ越す事になりました。
ということで、先日あった役員会が私にとって最後の役員会。
ここで事件が起こります。
なんと、去年の会長(70歳くらい)と副会長(75歳くらい)が、アポ無しで突然やってきたかと思えば謎の資料とクレームが書かれたプリントを差し出してきたのです。
実は今年の役員は、頑張ってくれる人が多い反面、プリンターやパソコンを持っていない方が多く、決算報告書や議事録を作ったり印刷したりができない状態にありました。
そういった事情があって決算報告書や議事録を回覧していなかったことを規約違反であると主張してきて、役員会を乗っ取って何かを話そうとしていたみたいです。
「プリントに書いてある内容の意味がわからないようであれば、ここで我々が説明させてもらう」
と言い出したのですが、直感的に「この人たちに話させるべきではない」と感じ、意味がわかるので大丈夫だと帰ってもらいました。
他の役員もいる前でそれをしていったのですが、他の役員さんたちはぽかんとした表情。私だけが追い返すためにヒートアップしてしまいましたが、他の人たちは「そこまでやる気があるなら自分たちが専属でやればいいのにね…」と、もっともなことを言っていました。
老人たちの主張はとにかく規約、規約と規約を守れというもの。
私が過去の議事録を見ていないと思っているのでしょう、何を隠そう乗り込んできた人は過去に不正があった時や無断で町内会費を役員に報酬として払っていた時代の会長たちなのですが…。
物事、決め事だけでは動かないことなんてたくさんありますよね。
ゴミ出しの時間、ゴミのステーションを解錠する時間、定期的な清掃(町内清掃ではない)のインターバル…。
たくさんの世帯が住んでいれば、いつ!と決めるわけにもいかんのです。
決めたとて、それは建前で本当は良識の範囲でいいよ、というのが私の答えなのです。どの役員さんも、「あなたの言っていることはもっともだ」と言いつつも「どうすればあの老人たちに納得してもらえるか」というお悩みを吐露。
はぁ…。
引っ越す事にしていてよかった…。
町内会長から逃げるために引っ越すわけではありませんでした。
しかし、結果的にはそういう側面も生まれてきそうです。
私はこう言い残して、集会所を後にしました。
「ここまでのご協力感謝します。揉め事があれば、私が全部放り投げて逃げていったと。そういう事にして私を批判してください。一度このようにどうにもならない年度があれば、これじゃいけないと思った人たちが集まってきて何かする。私が壊して、誰かが立て直す。はじめから私は壊すのが自分の仕事だと思っていました。もっとも、これから人が減り、外国人が増えていくなかで、規約なんてものは意味をなさなくなっていきますがね…」
私のことを可愛がってくれていたおばちゃんが、「夜道に気をつけんさいよ!」とブラックなジョークを笑顔で飛ばしてくれました。
みなさん、どうかお元気で。
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