【VRCアバター改変】BOOTH衣装のパッケージに求めるもの【Prefabと改変】
こんにちは!ずんだもんだよ。最近はアバター改変の記事を書く気がめっきりなくなっていたけど、久しぶりに書いてみるのだ。今回はVRC(VRChat)の衣装をBOOTHで販売しているショップのオーナーさんたちに、ユーザー側から伝えたいことがあるよという記事なのだ。
ユーザーとしての気持ち
BOOTHで衣装を買うと、色違いのマテリアルが複数同梱されていることもあるのだ。でも実際は色違いを選択する人はあまりいなくて、9割くらいがデフォルトカラーのまま使っている印象なのだ。これはショップオーナーさんとしてはどうなのだ?せっかく作った色違いの衣装が全く使われないのは、ちょっと悲しいのではないかと思うのだ。
それはPrefab(プレハブ)がちゃんと用意されていないからなのだ。原則としてユーザーはMaterialの差し替えをしないということがいえる。でもこれはユーザーが怠惰だからというわけではなくて、ショップ側もMaterialに接頭辞をつけて、差し替えのときに分かりやすいような工夫を行っているかというとほとんど行っていない、つまり双方がめんどくさがりな結果なのだ。
ユーザーが色違いを実装しやすいパッケージングがされていればもっと良いと思うのだ。
現状のパッケージングとは何か?バラバラだけどこんなふうにまとめられるのだ。
パッケージの形式のレベル分け
VRC衣装のパッケージの仕方をレベルごとに分けてみたのだ
レベル1:Prefabがない
これは流石にないやろ、と思いきや以下のようなパターンがあるのだ
かわりにシーンが入っている
Prefabが入っているが、アバター素体のPrefabと紐づけられていて(素体+服)、服だけのPrefabというものがない
これは無料衣装、無料アイテムも含めてBOOTH全体でこのような傾向のものもあるよというだけで、流石にブランドと呼べるショップではこんな形式の配布はお目にかかれないのだ。
レベル2:Prefabひとつ、Materialひとつ、色違いはテクスチャのみ同梱
デフォルトカラーのPrefabがひとつあって、バリエーションカラーはテクスチャのみ置いてあるパターン。
色違いにしたいならMaterialのテクスチャを差し替えるか、もしくはMaterialを作成して欲しいというタイプなのだ。
レベル3:Prefabひとつ、複数のマテリアルの用意
これが最も一般的な形式で、Materialは差し替えてねというパターンなのだ。これにするなら接頭辞を付けておいて欲しいのだ。あと、パーツ分割しすぎて差し替えが面倒+正しい差し替えの想定パターンが分からないということが多々。
レベル4:複数のMaterial適用済みなPrefabの用意がある
なんとはじめからPrefabですべての色違いが用意されているパターン!
ここから及第点。ユーザーにとって色違いの選択がきわめてしやすくなるのだ。
レベル5:複数Prefabに加えて、MA対応版と通常版を用意している
衣装の部分的オンオフをMA(Modular Avatar)で実装できているなどして、MAコンポーネントが付加された結果、MAを使用しないユーザーのための通常版も用意されているパターン。
上着の有り無し(アニメーション制御)も衣装バリエーションの一種と捉えると、さらに多くのバリエーションをパッケージングの時点から用意できている優秀なショップ。
レベル6:PrefabVariantによる対応版
もう一歩進んで、色違いのPrefabはすべてPrefab Variantにするのだ!ルートであるPrefabを編集するだけでPhysboneの設定値やMA Componentのプロパティの改変を一括で変更できるよ
具体例:スマホギミックの問題点
例として、「てんぱすおおもり」のスマホギミックをとりあげるのだ。この商品では6つの色違いのスマホのPrefabが同梱されていたけど、初期状態で「フレンドにも写真が見えるようにする」ためにMA パラメーターを編集する必要があって、6回ぶん変更しなければならなかったのだ。もしこれがPrefabVariantだったら、1回の変更で済んだのだ!
Prefabが紐づいているFBXを編集すればPrefab全部が変わるのでは?と思うかもしれないけど、Physboneの設定値とかMAの内容とかは、FBXにはついていない。
(1)FBX-(2)Prefab-(3)Prefab_Variantという系列にして
(2)を改変すれば(3)に全部適用されるという関係の構造が正しい気がするよ
最後に
パッケージの工夫ひとつで、ユーザーもショップオーナーももっと創作が楽しくなるのだ!ぜひ、これからの知識をパッケージ作成に役立ててほしいのだ!この記事が役に立ったら、シェアしてくれるとうれしいのだ!またねなのだ~!