
「1ポジジョンだけで弾く! 23」カルリ作品 39番! ニ短調 アンダンティーノ グラジオーソ
段々と一区切りに近づいてきました。
1ポジジョンだけで弾く!シリーズ。
続けて弾いていただけたら
どんどん、このポジションの音も覚えて頂けたんではないでしょうか?
ギター音楽の基礎も理解しやすく、ずっと後にも役に立ってくと思います。
対位的な動きと共に
この作品は対位法の動きが顕著に出ている作品です。
難しく考えずに、高声部と低声部を1つずつ演奏してみてください。
それぞれにメロディーがはっきりとあると思います。
それが同時に進んでいますね。
左手は両方の動きを司るので、まさに重音が半拍単位で目まぐるしく動きます。
右手の薬指(赤色の音符)は、フレーズの最初と最後に入れているのですが、
それを狙ってやってるわけではありません。
あくまでも、全体の流れを考慮して、薬指は補助的にが鉄則。
人差し指と中指の歩行を重視して、流れをスムーズにしています。
右手は親指との同時打弦が多いので、フォームが崩れないようにするのが最重要です。
5ポジションが登場します。(一瞬)
この作品の最後に、ポジションが異例で登場します。
①のラ ②のファ の2つ。
1ポジションに向かって音高が下っていく、パッセージですが、
左手の1の指は、ずっと離さないで、演奏していくととても楽だと思います。
ポジションが変わるときに、この1の指のように、先導していく指を
ガイドフィンガーといいます。
今回、このシリーズでは、あくまでも1ポジションだけにこだわっているので、
ガイドフィンガーには、あまり触れてきませんでしたが、
ギターがとても楽に演奏できる、大切な技術の1つでもあります。
また、改めてガイドフィンガーについては紹介したいと思います。
左手はいつものように、ポジション記号(漢字数字)は最重要です。
ゆっくりにして確実に、初見で演奏してみましょう。
No.39 Andantino Grazioso