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「1ポジジョンだけで弾く! 19 」カルリ作品  34番! ト長調 右手薬指をうまく使う



段々と楽曲が複雑化してきますが、

ゆっくり弾いていけば問題ありません。

楽譜が小さくて申し訳ありませんが、、


1拍を明確にすっきり認識するのがコツです。





この作品の右手の課題は薬指を

滑らかにつなげること


冒頭から薬指が出てきます。

この最初のパッセージで、薬指を使わずに運指をとってみたり、

最初のレの音を中指から始めたりしてみてください。

薬指の役割りが少し見えてきます。

また、3度の重音から、
その3度をアルペジオのようにずらしたり

なめらかに音階を駆け上がったりと、

右手も多様な動きになってきます。

何度も書いていますが、

楽譜の運指の色は最初は適当にで構いません。

左手に余裕がでてきたら、運指を守って弾いてみてください。



左手のポジション移動のタイミング


これも大事な要素ですが、

この作品は2ポジションが時折、出てきます。

ポジション移動のタイミングがほとんど、

開放弦のときに移動できるように

カルリも心を配って?作曲しています。

実際、他の作品でも、開放弦の音の時に、

左手が一瞬楽になるので

その時に指板のポジション移動、

つまり左手の全体移動がしやすい。

このように昔からギターソロ作品は

書かれていることが多いです。


ギターの作法



これを僕は、ギター語法と呼んでいます。

ギター語法は他にもあって、例えば

短い音価で楽譜に書かれていても

響かせないといけないので、

実際は長い音だったり、、その逆もあります。

楽譜の表記と演奏の実際は変わるわけですね。

また音が極端に鳴るフレットの音と、

あんまり鳴らないフレットの音があり、

とても音楽的に書かれていても、

ギターでその事を理解していないと、

曲自体がつまらない響きになり、

あまり弾かれない(惹かれない) 

作品になったりします。



ギターを弾く人しか、ギター語法は

会得できない。


その理由から、

ギターを弾けない作曲家のギター作品は

失敗に終わることが多いのです。

作曲家にとってギターは制約も多く、

扱うのが特に難しい楽器だといいます。

なので、ギタリストとの意見交換は

作曲家にもかなり重要な作業になります。

他の楽器と違って、

ギターの名曲は本当に、

著しく少ないと思っています。

エフォートレスギターでは

隠れた名曲もたくさん紹介していきます。






No.34 Poco Allegretto



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