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カルリの作品op.241の序文を現代風語に。


エフォートレスギターとカルリOp.241


エフォートレスギターは、 まずカルリのOp.241 を基盤として、

ギター初心者から中級者まで、楽しく確実にステップアップできるようにします。

この曲集はカルリが息子のために書き上げた作品で、曲の構成は緻密でありながら斬新。

段階的に進むよう工夫が施されており、現代の初心者でも非常に弾きやすい構成となっています。


この曲集を使う理由



Op.241は、カルリ自身の教育理念が詰まった傑作であり、

ギターを楽しみながら基礎を固めるのに最適な教材 です。

以下の理由で、エフォートレスギターの基礎を身につけるために非常に適しています。


1. 簡潔で優しい音楽
 カルリの楽曲はシンプルでメロディックなものが多く、音楽そのものを楽しみながら自然と技術が向上します。どの曲も、初見演奏で気軽に弾き始めることが可能です。


2. 緻密で段階的な構成
 この曲集は、初心者から中級者までが無理なく上達できるよう設計されています。
一曲ごとに新しい挑戦が盛り込まれ、確実に技術が身についていきます。


3. エフォートレスギターに完全対応させています。
特徴である「ポジションの把握」「右手の規則」「遅読譜法」などの基礎を、
このOp.241を通してしっかり学ぶことができます。


具体的な学び方



この曲集を使うにあたってのポイントを簡単にお伝えします


• 初心者の方は、 まず1ポジションから3ポジション に絞って、
少しずつ音を覚えていきましょう。(後に、他のポジションでも取れるようになります)


• カルリの楽曲は、ポジションの把握や左手の形(縦型配置、横型配置)
右手の規則(歩行)などを自然と身につけられるように設計されています。


• エフォートレスギターでは、オリジナルの楽譜をさらに初心者向けに
解釈・アレンジし、追加の楽譜として提供します。




どうぞ、気軽に、過去にギターでつまづいた方でも

ゆっくりと初見演奏で全ての曲を楽しんでみてください。

カルリの優しい音楽が、ギターとの時間をより豊かなものにしてくれるはずです。




カルリの序文(現代風訳)



親愛なるギター愛好家とギター教師の皆さんへ

1810年、私はギターのためのメソッド(教本)を作成し、息子のために書いていただけなので、出版する予定はありませんでした。数年後、ひょんな流れで出版社に作品を提供し、
その契約の中で、「他の出版社には新しい教本を出さない」という約束をしましたが、
よくよく見ると、この教本には改善の余地があることに気付きました。

長年の指導経験を通じて、
当初の教本が初心者にとってまだ難しすぎる部分があると感じたのです。
ギターを学ぶ上で、もっとシンプルで効果的な方法が必要でした。

そこで私は、この教本を全面的に改訂し、新しいアイデアや構成を加えました。
改訂版では次のような工夫をしています。


1. 右手の基礎練習の見直し
以前の教本では右手の指使いが複雑すぎました。これをシンプルにし、初心者でも混乱せずに学べるよう改良しました。

2. アルペジオ練習の強化
アルペジオ(分散和音)の練習が単調で飽きやすいという問題を解消するため、
新しいアルペジオ練習曲を追加し、音楽的な楽しさを感じられるようにしました。

3. 曲のバリエーションと進歩の段階付け
初版では曲数が少なく、学習者の進歩に対応しきれませんでした。
今回の新しい教本では、45曲の練習曲を追加し、それぞれ難易度を段階的に配置しました。
これにより、学習者が無理なく進歩できるようになっています。

4. 音楽理論の基礎を補足
演奏技術だけでなく、音楽の理論や背景も学べるように、
簡潔でわかりやすい解説を付け加えました。

最後に、この教本がすべてのギター愛好家、特に初心者や趣味で学びたい方々にとって、

ギター学習の「トゲ」を取り除くものになることを願っています。

特に、この楽器が持つ優美さを活かしてくれる女性たちにも楽しんでいただきたいです。

ギターがもっと身近で楽しいものになるよう、心を込めて仕上げました。

皆さんの演奏がより豊かなものになりますように。

カルリ


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