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「1ポジジョンだけで弾く! 13 」カルリ作品  二短調アレグレット セーハが多くなる。


この作品はニ短調なので、
変化記号には気をつけましょう。

ロンド形式のような形をとっていますが、
ロンドとは記載されていません。

やはりまた3度が効果的に使われていますが、

ポジション移動が出てきます。

つまり1ポジションだけでは弾けないのですが、

突発的にポジション移動が出て、 
すぐ1ポジジョンに戻るので

タイトル通り「1ポジションだけで弾く!」としています。




pの指との同時打弦(右手)


何度か書いていますが、
このことは右手の最も重要な技術です。

この動作の時に、右手のフォームが崩れるのです。

それが、発端となり、すべての技術的に演奏がつまずくことに派生していきます。

この作品ではpだけで弾くところが多いです。(それをわかってカルリは作品を書いている)

pと他の指との同時打弦のところで、
僅かな難しさを感じるでしょう。

ここに演奏のヒントがあります。

そう言う意味でも、今回の作品はとても良い
隠れた名曲だと思います。


セーハが増えてきます


またセーハが増えてきますが、
この調性ではよくあることです。

セーハは大セーハ、小セーハの概念に縛られず、ご自身の手の感覚に従い試行錯誤を。

毎日演奏していると少しずつ身体が教えてくれます。

セーハでは左手は縦型配置になります。





ポジション記号は、かならず守る。


ポジション記号は左手の初見演奏において、

絶対的道しるべになります。

指番号の運指はあえて細かく書いていませんので、

ご自身で色々と運指を考えてみてください。
(ポジションの中の範囲内で)

そして考えずに、とれるようにします。


いよいよ1ポジジョンだけでなく、

少しずつですが左手に求められるものが

拡がってきました。

全て流れの中で展開される動きですので、

まずはゆっくりのテンポで。

しかし一切止まらず、最後まで演奏しきることです。

この作品の楽譜は2ページだけですが、
これが段々と作品が大きくなり、
5ページ。10ページ。となっていきます。

長くなると、『流れ』の概念もよくわかり、
認識できるようになります。

すべては流れの中にあります。

エフォートレスギターを深めていきましょう!





No.22 Allegretto


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