遅読譜法
遅読譜法:テンポに入る練習法
しばらくはエフォートレスギターの概要を
書き続けていますが、
「遅読譜法」とは一体何なのか?
わからない部分もあるかもしれません。
正直に言うと、ぼく自身、
すべてを理解しているわけではない。
考えすぎると手が止まる。
だから、とりあえず書くことを
続けているだけ。
実はこれそのものが遅読譜法の核心でもある。
遅読譜法とは
「テンポに入る」こと。
止まらず、今できることを淡々と進めるだけ。
振り返りはあとでもできるけど、
今この瞬間に「やれること」だけに集中する。
それがスペースになる。
遅読譜法のメリットとデメリット
メリット
• 超スローテンポで練習することで、
身体の無駄な負担に気づき、技術が楽になる。
• 精度や安定感が格段に向上する。
• 集中力がつき、私生活にも影響が出る。
• 最後まで止まらずに継続する力が身につく。
デメリット
• 疲れる。
• 一曲にかかる時間が3倍ほどになるので、
まとまった時間が必要。
• 心が騒がしいとできない。精神的な安定が求められる。
• 楽譜を読む力と指板の音を覚える
前提が必要。
遅読譜法のコツ:4つのポイント
1. 先読み
楽譜の一歩先をぼんやり眺めるだけでいい。
細かく見る必要はない。
スペースの範囲内で「ぼやっと」
していればOK。
慣れると、目の前の音符だけに縛られず、
全体の流れが見えてくる。
2. メトロノーム
BPM30~50の超スローを基本に使う。
デジタルメトロノームが便利。
「メトロノームは本来の音楽とは関係ない」
とも言われます。
そのとおりです。
しかし、大事なのは用い方。
それ次第で集中力を
誘導してくれる道具になる。
特に、最後まで止まらずに弾く
慣性力にメトロノームは最適。
録音しながら練習するのもおすすめです。
3. 録音
スマホやアプリを使って気軽に録音する。
ぼくは「スピードチェンジャー」と言うアプリを使っています。
録音した音を聴いて自分を振り返ることで、
新しい発見がある。
リヴァーブをかけると良い音で聴けるから、
やる気も出る。
遅く弾いたものの
速度をあげて聴いてみてください。
4. テンポの探究
テンポには2つの意味がある。
ひとつは「BPM」などの単なる数字。
もうひとつは、「今この瞬間の充実した感覚」。
遅読譜法では、まずはBPMのテンポ
(メトロノーム)から練習を始める。
それに慣れてきたら、メトロノームなしで
「自分のテンポ」に入る。
演奏が自然になる。
両方とも追求する価値がある。
結論:遅読譜法の可能性
遅読譜法はまだ発展途上。
でも、その可能性にはワクワクしか感じない。
「テンポに入る」というシンプルなことが、
技術や心の在り方を変えていく。
ゆっくりを徹底する。
少しの量をこなせば脱力も自然に身につく。
ゆっくり考え、ゆっくり動く。
疲れますが、効果も抜群です。
そんな方法です。
今日もまとまっていないけど、
これでいいんだと思う。
次の練習では、
ぜひこの遅読譜法を試してみてほしい。
新しい発見があるはずです。