「1ポジジョンだけで弾く!」カルリ作品 イ短調の名曲アンダンテ!
作品番号18番のイ短調の名曲です。
たくさんの教本にも掲載されている曲です。
このエチュードももちろん1ポジジョンだけで弾けるように設計されていますが、
少し難しい箇所がひとつあります。
それは3小節目、シとレの3度の重音です。
ここは一応運指をふっていますが、様々な弾き方が考えられるでしょう。
オススメは、横型配置を崩さず、ここだけ2ポジションと解釈して、
4の小指と2の中指で、押さえる(乗る)ことです。
4の指は縮小になりますが、横型配置では4の縮小はとてもよく用います。
なぜなら横型配置では、ポジションの概念[ひとつの指にひとつのフレット]が、
3フレット分の領域を4本の指で担当することが自然だからです。
つまり、横型配置では4の指は縮小して用いるのがデフォルト
という事が、この作品でわかれば良いでしょう。
この作品でもそうですが、横型配置で弾くことを学べば、
縦型配置はいかに難しいかが、わかるのです。
横型配置が通常 縦型配置は異常な状態
という事が、エフォートレスギターの左手の技術の要諦になります。
縦型配置にならざるを得ない運指は?
指の動き4つ
①セーハ
②スラー(特に3と4のスラー)
③ポジションで4の指の領域が出る時
④1の指が低音側を押さえる重音の時
繊細でわかりにくいかも?ですが、参考までに公開。
こういった事は作品を弾きながら、ゆっくり実感として学んでいきましょう。
全ては初見演奏で最初から最後まで、作品を弾き切ることにつながっていく方法です。
No.18. Andante