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wrangler.tomlとは?

wrangler.tomlは、Cloudflare Workersプロジェクトの開発およびデプロイ設定をカスタマイズするための設定ファイルです。このファイルは、プロジェクトの構成情報を一元管理し、開発環境と本番環境での設定を簡単に切り替えることができます。


wrangler.tomlの主な機能と設定項目

  1. 基本設定:

    • name: Workerの名前を指定します。

    • main: メインのJavaScriptファイルを指定します。

    • compatibility_date: 互換性の日付を設定します。

    • account_id: CloudflareアカウントのIDを指定します。

    • route: Workerが適用されるルートを指定します。

  2. R2バケットの設定:

    • [[r2_buckets]]: R2バケットをWorkerにバインドするための設定です。bindingはWorker内で使用する名前、bucket_nameはR2バケットの名前を指定します。

  3. シークレットの設定:

    • wrangler secret put <KEY>コマンドを使用して、APIキーやその他の機密情報を安全に設定します。

  4. 環境変数:

    • [vars]: 環境変数を定義します。これにより、Worker内で使用する設定値を管理できます。

Workers & Pages

name = "********"
main = "worker.js"
compatibility_date = "2023-08-23"
account_id = "**********"
route = "aaaa.bbbb.com/*"

 [[r2_buckets]] 
binding = "MY_BUCKET"
bucket_name = "******" 

[vars]
R2_ENDPOINT = "https://******************.com"

ダッシュボードから環境変数を設定

Cloudflareダッシュボードからシークレットや環境変数を設定および確認できます。以下の手順で行います。

  1. Cloudflareダッシュボードにログインします。

  2. 左側のメニューから「Workers & Pages」を選択します。

  3. 該当のWorkerを選択し、「Settings」をクリックします。

  4. 「Environment Variables」セクションで、「Add variable」をクリックし、シークレットや環境変数を追加します。

注意書き

この設定方法は、Cloudflare上(クラウド上)でWorkerを制御する手順です。
一方で、ローカルからwrangler.tomlをデプロイすることも可能です。

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