日本人の英語力、また低下⁈
日本人の英語力評価の低下
国際語学教育機関 Education First(本部スイス)によると2022年調査で英語を母語としない112カ国・地域のうち日本人の英語力は前年の78位からさらに順位を落として80位になったとのこと。5段階中4番目の「低い能力レベル」(61位~87位)に属するといいます。
近年のTOEFLやIELTSの結果をみても諸外国の中で最下位レベルに甘んじる日本人の英語力の低さは、今に始まったことではありませんが、世界全体で経済社会の国際化が進み、海外の国々が英語教育に力を入れる中、変化や進化にチャレンジすることの乏しい日本の教育は、このままではますます各国の後塵を拝することになってしまうでしょう。
小学生英語が鍵
私は長い間、海外や国内で英語教育に携わってきましたが、その間に発見した、最も大きな気付きの一つとして挙げることができるのは、小学生の英語の効果があります。それも特に低学年からの英語教育は、本当に大きな影響力があり、やり方さえ間違えなければ、帰国子女にかなり近い英語力を育成していくことが可能です。日本人の英語力を底上げし、国際的な課題に果敢に取り組んでいく若者たちを生み出していく、その鍵は低学年からの小学生英語にあると確信しています。
低学年でのリーディングを軸にしたアプローチは個人差も少なく、それぞれの前向きな学習意欲を維持しつつ、英語力のベースを作ることができます。これは理論理屈ではなく、多くの子どもたちの指導を通して感じた私の実感です。
変わらなければ取り残されていく
国際化の波は止まりません。子どもたちが生きていく時代の課題もグローバル化が進んでいきます。今、英語教育を変えていかなければ日本人は取り残されていきます。いかに子どもたちに英語というツールを持たせ、将来の可能性を広げていけるか、本当に私たちの責任として真剣に考え、取組んでいく必要があると思います。