子どもの英文読解力を育てる方法 Intensive Reading編
読解力とは
さて、英文読解力を伸ばす方法、前回は大量の文章を素早く読解する力について書きましたが、今回は難しいレベルの高い文章を読み解いていく力をどうやってアップしていくかについて書いてみたいと思います。 これは英語に限らず日本語においてもそうですが、読解力とは文字情報を概念化し、自分の理解度に応じて内容を把握する力です。
背伸びさせ続ける
子ども達の文字情報を概念化する力や内容理解力を伸ばしていくには、常に背伸びさせ続けることが重要です。今の理解力を少し超えたレベルの文章と格闘させ、一定の負荷をかけ続けることにより思考力が深まり、理解力が養われていき、気がついた時には、そのレベルの文章が違和感なく把握できるようになっていきます。
少しストレスのかかる程度の重めのバーベルを持ち上げながら筋力トレーニングを繰り返すうちに、徐々に筋肉がついて、気づいた時には立派な体ができあがっていくボディービルと同様です。また、少しずつ走る距離を伸ばしスピードを上げつつ、毎日ランニングを繰り返すうちに、気がつくとマラソンに参加できるほどの体力がつくのと似ています。
誰にでもできる
しかもこうした力は特殊な能力が必要なわけではなく、だれでもコツコツと積み上げていけば実現します。 語学習得においては沢山本を読むことは大変有効ですが、残念ながら「うちの子はあまり本を読まない」という場合は、量より質で補うことができます。できるだけ背伸びをさせて本人には難しめの文章をしっかり理解させたうえで繰り返し、繰り返し、そのレベルになじむまで音読を継続させることで、読解力のレベルが上がっていきます。
成功のポイント
この読解力養成において大切なのは、その有効性を確信し、それを支援し継続させる周囲の環境です。 子どもが小さいほど保護者の皆様と協力しつつ、こうしたアプローチを継続していくことが重要ですし、中学生や高校生ぐらいになれば本人にその有効性を確信させ、自分からモチベーションに火をつけて継続させることが必要になります。
前回書きました易しめの文章を大量に読むExtensive Readingと、今回の難しめの文章を繰返し読むIntensive Readingという車の両輪により、ゆるぎない読解力が養成されていきます。
読解力は日本語であれ、英語であれ、鍛えれば誰でも身につきます。頭が良いとか悪いとか、関係ありません!
ぜひ小さいうちから習慣化してあげられたらと願います。