小学校英語の教科書に驚き!
小学生高学年に英語が教科として
2020年度から英語が小学3年、4年生で学習活動として取り入れられ、小学5年、6年生で正式な教科となりました。
今回、最も普及している出版社の教科書を見て正直、驚きました。何に驚いたかというと、その文や単語数の少なさに「たったこれだけのインプットしかしないの?」と驚いたのです。
ちなみに、新しい教科書を見た世の多くの教育関係者は、「そのボリュームと単語量、難しさに驚いた。」と言われているようですが。
なぜ、薄っぺらい?
だいたい日本の学校の教科書はなぜ、あんなに薄っぺらいのでしょう。(内容ではなく物理的分厚さをいってます)カバンは重いのに(^<^)・・・
私たちは教材としてアメリカの教科書を使っていますが、小学校低学年でも3センチぐらいの分厚さのものを年間2冊という分量です。高学年に至っては5センチぐらいあります。
薄い日本の教科書をみるといつも、「インプットが少なすぎる」と感じざるを得ないのです。小学生段階はもっとインプットを重視した方が良いのではないでしょうか。
アクティブラーニングのベース
2022年に改訂された高校の学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」としてアクティブ・ラーニングの導入が採用されました。技術や社会環境が急激に変化して、学校で学んだ内容がすぐに陳腐化してしまう知識基盤社会・生涯学習社会に対応して、将来にわたって必要なスキルを身につけることができる学習法を身につけようという考えには大いに賛同します。
しかし、その学びを有効なものにするには、基礎として一定の情報や知識がないと空虚・空論的な学習活動になってしまうのではないかと危惧します。つまり、小学生・中学生の段階での豊富なインプットがこの「主体的・対話的で深い学び」を充実させる必要条件ではないかと思うのです。
英語学習のプロセスでも同じことが言えます。小学生の段階で会話ややり取りなどの練習をする前に、まずはしっかりした基盤としての豊富なインプットが必要なのではないかと。その観点から、改めて小学校の英語の教科書の内容的分量の少なさに驚きと落胆を感じざるを得ないのです。