大好きなベーシスト特集
昔から好きだったベーシストの紹介です。
Gloria's Step - Scott LaFaro
ビル・エバンス・トリオが好きでしたので、当然のごとく、参加しているベーシストも好きになりました。
まずは伝説的ベーシストのスコット・ラファロです。
Gloria's Stepはラファロの曲だそうです。
とても可憐なモチーフの曲ですが、なかなかベースのほうも躍動的で、とても楽しめる曲です。
1961年収録の曲とのことです。
Very Early - Chuck Israels
ラファロが事故で亡くなった翌年、チャック・イスラエルが後任として参加します。
こちらの曲も穏やかながら、イスラエルの魅力的な演奏を楽しめます。
こちらは1962年の収録です。
T. T. T. T. - Edie Gomez
1973年初来日公演での収録です。
この曲は12音階を利用した曲とのことで、バッハ好きとしては平均律ロ短調のフーガをまず思い起こします。
12音階を用いることは、特定の音階を使用する傾向を排す、ということは、調の束縛から自由になる、ということだそうです。
中全音律による調律の、美しい響きが好きな私としては、あまりピンとこない傾向ですが、現代音楽にはそうした流れがあったのでしょう。
ベースはエディ・ゴメスで、ソロプレイも圧巻で、すばらしいです。
(Used to be a) Cha Cha - Jaco Pastorius
ジャコ・パストリアスは伝説を作り上げたベーシストです。
パット・メセニーのグループに参加してから周知され、初のリードアルバムが本作です。
ジャコ・パストリアスは単にベーシストというだけでなく、一人の音楽家であり、自分のスタイルをもっていました。
それゆえの対立もあったようですが、彼の築き上げた音楽性の高い作品が今も聴けるというのはいいことです。
この曲もジャコ一級のグルーヴ感を楽しめます。
1976年発表の作品です。
Havona - Jaco Pastorius
ジャコがその後ジョー・ザヴィヌル率いるウェザーリポートに参加して、さっそく作曲した曲がHavonaです。
テーマを挟んで各人のソロパートを交合に入れていくという、中規模バンドにピッタリの構成ですね。
ジャコというと、どうしてもソロプレイに耳が向きがちですが、リズムキープもとてもグルーヴ感があっていいと思います。
Cokumo Island - Marcus Miller
マーカス・ミラーはニューヨーク生まれのベーシストで、渡邊香津美の1980年発表の本作に参加しています。
エレキベースで独特な奏法が魅力的です。
この作品はテナーサックスのマイケル・ブレッカーも参加しており、とても豪華です。
Scoop - Marcus Miller
本作は1993年に発表された作品で、マーカス・ミラーの世界をこれでもかと楽しめます。
Bessie's Blues - John Patitucci
1989年に発表されたチック・コリアのアコースティック・バンドに収録されていた曲で、今は単品ではYoutubeには上がっていません。
こちらは2008年に行われたライブの録音です。
ジョン・パティトゥッチはチック・コリアとの共演で知名度を上げたように思いますが、ドラムのデイブ・ウェックルとともに見事なインタープレイを見せています。
I've Got Plenty O' Nuthin' - John Patitucci
91年には、デイブ・グルーシンのチームに参加していて、こちらの曲ではエレキ・ベースです。
Witch Hunt - Brian Bromberg
ブライアン・ブロンバーグはアリゾナ州生まれのベーシストです。
こちらは2006年発表の作品です。
ブロンバーグもアコースティック・ベースとエレキ・ベースのどちらも演奏します。
ブロンバーグの速弾きも独特の特徴があり、聴いていてとても心地よいです。
Is That the Best You Can Do? - Brian Bromberg
こちらは2018年の発表です、わりと最近ですね。
ブロンバーグの速弾きが冴えています。
終わりに
以上、これまで特に好きだったベーシスト特集でした。
けっこう久しぶりに聴いた作品もあったのですが、やはりいいですね。
noteに書くことで、過去に好んで聴いていた曲に再会できるきっかけとなりました。
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