発信について経営学から学べる事2
経営学や組織論でよく表れる法則でパレートの法則がありますよね。
ビジネスでは20%の原因から80%の結果が生じるというものです。
これをそのまま受け入れると、需要の多い20%の商品が売れて収益を上げることで、需要の少ない商品の生産が可能になる、と理解できます。
ところが、収益を生む80%の中のニッチな商品が大きな収益を出すケースがあるとのことです。
これがロングテール理論というものです。
ひとつは、ロングテールとはニッチな商品の商品数(種類も含め)が圧倒的に多い、ということです。
ですから、商品が一種類当たり同じ数売れたとしたら、当然ニッチな商品の売り上げが大きくなります。
さらに、販売する相手が限られている場合はニッチな商品の買い手はほとんどいませんが、ネットなどの手段で多くの人がアクセスできる場合にはニッチな商品の買い手が出てきますので、こうした商品を取り扱う意義が出てきます。
さて、こうしたお話を発信に引き付けて考えると、数十の発信をすると、一つ比較的多く読まれる記事が出てくる、ということです。
私のnoteでの発信は、41記事があって、そのうち一つでスキが100を超えました。
こちらの記事です。
このように、多くの読者に読まれる記事がいきなり生まれるはずもなく、いろいろと記事を書いている間に、読者に参考になる問題意識が生まれ、それについて書いた記事が読まれる、ということだと思います。
他方で、私の記事は多くの読者に届いているとは言い難いのですが、むしろそれでもよくて、私の記事を読みたいという方に読んでもらえたら、それでいいと思います。
100人に一人私の記事を読みたいと思ってくださる方がいたとしたら、日本人一億二千万の内百二十万の人が読みたいと思ってくれるかもということになり、まあそれはないかなと思って、1000人に一人だとしても、十二万の人が読みたいと思ってくれる計算になり、それはそれですごいことです。
ただし、私の記事を読者が読んでくれるということは、私が記事を書いている、ということであり、私の記事が読者の目に触れる、ということです。
ということは、➀自分が記事を継続して書く、そのための環境とか技術を大切にすべきですし、➁自分の個性を前面に出して記事を書くべきで、なぜなら、読者は私の記事を読んでくれたからです。
読者数を増やそうという意図が記事の内容に影響してはいけません。
ただし、より多くの読者の関心を引くようなテーマの選択はできると思います。
というわけで、以上をまとめると、パレートの法則は発信においては、多く記事を出すと、その中で20%の記事で特に読まれる記事が生まれる、ということと、ロングテール理論によれば、記事が届く範囲が広がれば広がるほど、ニッチな記事が読まれる、つまりリーチを広げる意義も別にある、ということです。
他方で、これらは記事を書き続けることが前提なので、やはり地味に日常の生活を送る中で興味深いことがないかアンテナを張り、発見し、咀嚼し、記述する、という繰り返しの中で鍛えられるものでしょう。
パレートの法則やロングテール理論については、下記のマネーマインドセットの本から着想を得ました。
下記の経営学の本も、なかなかわかりやすいと思いました。