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【お知らせ】はるな、EFCを卒業しました
みなさんこんにちは!中川春奈です。
タイトルの通り、私中川春奈は昨年12月末でたくさんたくさんたくさんお世話になった株式会社EFCを卒業しました。
お世話になった方に直接お伝えしたいと考え出すと、あの人もこの人も、遠くに住んでいるあの人も…思い浮かぶ人が多すぎる…!!!
私がEFCで過ごした2年弱の間に上川町の方はもちろん、PORTOやANSHINDOでお世話になった方たちが本当にたくさんいました。
そこで、お世話になったみなさんにご挨拶するために自分の気持ちの整理もかねて、EFCの公式noteに投稿させていただくことにしました。
気が向いた方はぜひ読んでいただけると嬉しいです。
(何回も書き直してみたけど、書きたいことがありすぎて全然文章を整えられませんでした。私のありのままを感じ取ってもらえると幸いです。)
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EFCでの2年間
ざーっといままでを振り返ってみようと思います。
私は2024年4月に札幌で看護師をしていた生活からぐいっと方向転換して、上川町へやってきました。
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自然が近くにある田舎に住みたいし、自分の暮らしをもっと楽しみたい。
新卒から続けてきた看護師という仕事は大好きだけど、今自分がもっているものだけじゃいろんな意味で限界が来てしまいそう。
だったら、全然違う視点をもった仕事に関わってみるのもありじゃないか?
特に「暮らすこと」についてもっと深く考えることができたらいいな。
そんな時に私の好きなものをたくさん携えて現れてくれたのが上川町とEFCでした。
自分の暮らしや仕事を考え直し、移住するまでを書いたnoteはこちら。
EFCで働くまでコミュニティマネージャーというもの、ローカルで働くということ、地方創生という言葉、ベンチャー企業というものをほとんどなにも知らず、ビジネスメールや名刺交換すら未経験というなんとも見切り発車の状態でした。
(それでも迎え入れてくれたEFCのみんなには本当に感謝してもしきれません…!)
そこから、PORTOというコミュニティスペースを育てていくためにイベントやマルシェを企画したり、フェスに出店したり、とにかくいろんなことに関わらせていただきました。
看護師という失敗一つ許されない仕事をしていたものだから、はじめは「まずは小さくやってみる」ということが本当に難しかった…。それでも、まわりのみんなのエネルギーにぐいぐいと押されて私なりの「やってみる」をたくさんできました。
最初は恐る恐るPORTOにきていた人がいつのまにか自分の場所として楽しんでいる。
そんな景色をみることができた時がほんとうにたまらない。
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「まち」という視点を持つことができた
最低限の衣食住が整っていて、病院学校があっても、経済が回っていないとまちが維持できない。みんなが快適に暮らすためには役場や議会で仕組みを整えることも大事。
最低限の暮らしだけではない豊かさ、楽しさ、自己実現、そんなこともやっぱり必要。
町がよりよく、自分たちを含めた周りの人たちが楽しく暮らすためには、目の前の人になにができるかを考えるだけではなく、一歩も二歩も引いた広い視点が必要でした。
当たり前のことなのかもしれないけれど、看護師という組織の一部で働き、消費者という立ち位置で暮らしていた札幌時代の生活では気づけないことでした。
なにより、PORTOという場所にいたからこそ、たくさんの町民の方、町外から遊びにきてくれるたくさんの方と仲良くなることができました。
今上川町で楽しく暮らすことができているのは本当にこれまで関わってくれたみなさんのおかげです。
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長所を活かし合うことで強く、素敵に進化
コミュニティというものが少しだけわかってきたぞ!少しずつ慣れて来たぞ!と思い始めた頃から解体作業が始まり、壁を壊し、床を剥ぎ、ANSHINDOプロジェクトのスタートです。ペンキを塗り、漆喰を塗り、床のフロアマットを貼り…。
みんなの力でANSHINDOが出来上がりました。
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そこからはPORTOと同時進行でANSHINDOギフトショップ担当として、仕入れをして、ディスプレイもみんなで考えて。宿泊業もほとんど初めて、カフェバーもほとんど初めてなのにいつのまにか店員さんにもなっていました。
ごはんもケーキも作るのがもともと好きだったことから火曜水曜限定の朝ごはん担当になり、カフェのケーキも作ることに。大好きなキャロットケーキをカフェのメニューにいれてもらうこともできました!
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振り返ってみても、本当にいろんな経験をさせてもらいました。
(この人数でこれだけのことを動かしているEFC本当にすごい!!!!)
会社を運営していくために必要なこと、お金を稼ぐということ、コミュニティを作るということ、チームで働くということ。本当に勉強になりました。
人間としてもひとまわり強く素敵な人間に進化できたなと思っています。
いままではできないことがあったり、不得意なことがある自分をなかなか許せていなかったし、きっと周りの人たちのことも許せていませんでした。
でもEFCのみんなは私以上にアンバランス。だけどそれを笑い飛ばしてくれたり、だれかが自然と補ってくれてむしろ長所が活かされています。
良くも悪くも私のいろんな個性をまわりにいてくれるみんなが引き出してくれました。
安心して酔っ払って大爆笑できるのもみんなのおかげです。
大雑把で細かいことが苦手なことも、いっぱいいっぱいになると柔軟な考え方ができなくなることも、上手にできなくて勝手に落ち込む私も。
みんな笑って受け止めてくれるのは本当にありがたかった。
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心地よい上川での暮らし
上川暮らしも思った以上に快適で楽しく暮らしています。
映画館もドラックストアもないこのまちの生活は私にはちょうどよく、
どこを向いても空と山が見える景色に毎日癒されています。
酔っ払って帰るときに星がたくさんみえるのもたまらない。
モノが少ないと迷うことが減るし、ないならないなりに試行錯誤しながら暮らしていくのはとても楽しい。田植えのお手伝いをしたり、森に入って行ったり、上川町のお祭りや行事もお手伝いさせてもらったり、なかなかに上川暮らしを楽しんでいます。
こんなに充実した毎日を過ごすことができたのはEFCが「自分たちの暮らしを自分たちでおもしろく!」をモットーに行動し続けていて、私も少しずつ少しずつ自分の力で楽しく過ごすということができるようになったなと思っています。
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深く関わりたいこと/これからの私
そんなこんなで本当にたくさんのことを知り、経験して、行動して、助けてもらって、次のステップを考えるようになりました。
PORTOやANSHINDOを通していろんな方にお会いしたこと、1年前から町内の特別養護老人ホームでもパートという形で関わらせていただき、まちの医療や福祉の現状、このまちで暮らす楽しさや大変さを知りました。
年齢を重ねると人は身体的なお手伝いが必要になるけれど、それ以上に知識や経験やエネルギーを持っていてとっても素敵。
とはいえ高齢化はどんどん進むし、やっぱりやっぱり問題は山積み。小さい町ならではのメリットもデメリットもやっぱりたくさんありそう。
じっくりまちの医療福祉に関わりたい!そんな気持ちがむくむく大きくなりました。
そんなときにひょいっと登場したのが社会福祉協議会が運営する地域包括支援センターの【ケアマネージャー】というお仕事。
介護、医療、保健、福祉などの「総合相談窓口」となっており、まちで暮らす高齢者とその家族と一緒に「暮らし」を整えるお仕事です。(このあたりはまだまだお勉強中。)
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EFCのみんなは大好きだし、まちが進化していくためには今ある機関だけじゃない新しい仕組みや動きが必要ということは頭ではとってもよくわかる。私自身まだまだコミュニティや場作りというものを知り尽くしていないことも認識している。
それでもやっぱりぎゅっと関わる分野を狭めて、医療福祉分野に関わりたいという気持ちが強くなりました。
生き方という大きなくくりで考えてみると、全く違う仕事に関わったことで自分の調子がよい仕事と暮らしのバランスや、仕事として得意なこと苦手なことがすごくよくわかりました。
仕事も暮らしもやりたいことが増えてきた一方で、時間や体力にもやっぱり限界がある。
そういうこともひっくるめて次の場所に進むほうが、自分が調子よく暮らしていけそうだなと思ったということも大事な理由の一つです。
大人になるにつれて少しずつ少しずつ自分の「心地よい」を集められるようになった結果なのかなと思っています。
そんな私の決断をEFCのみんなは受け止めて、背中を押してくれました。
本当に本当に感謝でいっぱいです。
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2月からは、上川町社会福祉協議会の一員として働いています。
医療福祉の分野で暮らしを支える力になれるように、ひとつひとつお勉強の毎日です。
今まで以上に上川町の誰よりもまちでの暮らしを楽しみたいという気持ちもあります。
私が医療福祉分野とまちづくりの架け橋のひとつとして、EFCと一緒にお仕事ができる日が来たら嬉しいなという妄想もしています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
EFCはこれからもすこしずつ形を変え、新たな仲間を増やしてどんどん突き進む会社です。ANSHINDOもPORTOも層雲峡ホステルも、その他のお仕事ももっともっと進化していきます。ANSHINDOのお隣にはEFCの仲間でありたくさんお世話になっているあっちゃんが積分堂のオープンに向けて準備中。
私は誰よりも近くで見てきたEFCラバーとして、これからのEFCを楽しみにしています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!