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【企業インタビューvol.3】株式会社ニューブック様インタビュー〜UIUXデザインと開発を同じ会社に依頼する利点とは〜

Engineerforceでは株式会社ニューブック様の新規サービスにおけるデザイン〜実装までのサポートをさせていただいております。
今回は株式会社ニューブックより豊川竜也様、豊川和宏様(以降、敬称略)のお時間を頂戴し、弊社代表飯田がこの取り組みに参画している弊社PM水口を含めた3名にこれまでの取り組みや成果、これから取り組んでいきたいことについてインタビューをさせていただきました。

飯田
本日はよろしくお願いいたします!
まずは今回のシステムの目的について教えていただいてもよろしいでしょうか?

豊川(竜):
現在の出版業界の流通は従来のものから脱却し、需要ベースの流通制度に変えていく必要があります。そのために私たちはリテールをネットワークするコーペラティブ・チェーン(Co-operative Chain)のプラットフォームを普及させることを1つ目指しています。

豊川(和):
それによって業務フローの統一を目標にできるのでそこを目的として今回御社にもご相談させていただいような次第になります。

飯田
ありがとうございます。
これまでお付き合いしてきた企業様がある中で今回弊社にご依頼いただけた経緯などもう少しお伺いしてもよろしいでしょうか?

豊川(竜):
やはりLAUNCHPADを含めたIVSの繋がりがあったことは大きいですよね。IVSは起業家間のネットワークもありますが、人となりがわかるので。何年か発注するまでにお付き合いがあったので十分信用ができていました。その前提があったので元々「何かあったときは相談しよう」と考えていたところに今回たまたまご縁があった形です。

豊川竜也様

飯田
ありがとうございます。私たちは普段Figmaのデザインをもとに実装しているのですが、これまでも同じような形での開発はありましたか?

豊川(和):
いえ、今までだとデザインの段階で提案いただくということはあまりなく、こちら側で要件を決めて実装していただくという流れが多かったので今回のようにデザインの段階で提案いただくというのは新しかったし「こういうデザインがあるんだ」ということを気づかせてもらったという意味においてもありがたかったですね。
今後自分たちで業務改善を行なっていくときもこのような形で行なっていくといいんだなと思わせていただけて良いヒントになりました。

豊川和宏様

豊川(竜):
最初に4-5種類提案いただいた
のは仕上がりのイメージが湧きやすかったのですごくよかったですね。

飯田
そうですね、そういえばいくつか提案させていただいて今の形になったことを思い出しました笑
今回のように複数パターンだしをして方向性を決めていくのは私たちもよくやっているのでその部分については良かったなと思っています。

豊川(竜):
HPなどを制作する場合は最初にいくつかビジュアル提案をするパターンが多いと感じているのですが、今回のような基幹システムなど仕様書を優先してしまいがちな場合でも最初からデザインを意識しながら進めていくというのは新しかったなと感じました。

飯田
そう感じていただけて良かったです。
それでいくと水口さんの中で工夫した点や、デザインを考慮したがゆえに難しかった点はありますか?

水口
そうですね、デザインをこだわって作成していたのでそれをプログラムに落として綿密に再現するところが難しかったポイントではありますね。

豊川(和):
デザイン重視でやっているところもあると思うのでどうしても中のプログラムとの調整が大変になるだろうなというのは思っています。そんな中で構成や使いやすさはテストしてても問題ないので、僕もとても勉強になりました。

飯田
その部分もう少し踏み込んでいきたくて、今回はデザインチームのデザインに対してチケットを切って優先度をつけて開発していたと思うのですが、チケットを切る上でどのように水口くんは優先順位をつけたのでしょうか?

水口
今回のシステムのコア機能となる「出庫関連」のメニューをまず最優先で作らせていただきました。ここが完成するとその他のメニューについてはコピーで作成できる部分もあるので一番重い箇所から始めました。
あとは途中での仕様変更や機能追加などの要望にお応えできるように、メンテナンス性も考慮して作るようにしました。

飯田
その仕様の部分に関しては和宏さんもとても細かくスプレッドシートに記載していただいていたと思うのですが、出来上がった画面と仕様を照らし合わせて確認する作業というのは大変な部分でしたか?

豊川(和):
そうですね、出来上がった画面と仕様、そして画面上は一旦スムーズに動いているけれど更新した際にもきちんと動いているか、キャンセルしたところは消えているのか、そうした細かい部分については社外に出していくものなのでこだわった部分はありました。
その点は水口さんにも相談して対応いただいている形ですね。

飯田
データが正しい箇所に保存されているのか、正しくAPIが繋がっているのかといったあたりのチェックは大変だったのかなと思います。

豊川(和):
その中で特に大変なのが出庫関連部分の仕様なのでいきなりラスボスが来たという感じでした笑
あとは今回少し複雑なポイントはアカウント管理で、かなり細かくマシマシにして挙げさせていただいたのですが、きちんと読みとっていただけたことはすごくありがたかったです。この機能は別のプロジェクトでも皆嫌がるところなので笑

飯田
ありがとうございます。
時間が迫ってきたなかであともう一点お伺いしたいのは、世の中ではデザインのみ、開発のみという企業様が多い中で弊社は両方ワンストップでシステム開発ができることはかなり強みだと感じているのですが、そのあたりで思うところあれば教えていただけたらなと思います。

豊川(和):
そうですね、デザインはデザイン、開発は開発会社に頼んでしまうと、こちらに多くのディレクション工数を割く必要が出てくるので、それに対して必要な人をアサインしなければならなくなります。
すると管理工数が増えますし、当然各会社ごとへのお支払いなので金額が高くなります。そういう意味でいくと柔軟に作業いただきつつ、ディレクション管理も御社の中で対応していただけるというのは他の会社にはないメリットだと思います。

飯田
デザインはデザインの、開発には開発のこだわりがあって、それらを別々に依頼する場合に、よりディレクション必要になったり追加の費用がかかったりすることもありますよね。

豊川(和):
はい、その部分も言わなくても社内で対応していただけるのはすごくありがたいです。

飯田
「デザインの部分変えて欲しい」という要望があった場合に水口さんも結構社内のメンバーと話していた記憶があるのですがそのあたりもやりやすさはありますか?

水口
そうですね、別の会社のデザイナーさんと連携するよりは社内で解決できた方が楽ですし、和宏さんのディレクション業務も少しは減らせているのかなと思います。

PM 水口さん

豊川(和):
もしディレクションも全てこちらでするとなったら今の他の業務を全てカットする必要がありますね笑

飯田
水口さんの方からデザイナーチームの有泉さんや谷田さんに相談しているシーンは私もよく見た印象です。そのような言葉をいただけて嬉しいですね笑

豊川(和):
今回の開発をきっかけに社内のシステムを様々見直しているところがあって、御社にはこれまでの実績と関係性があるのでそれらも含めて今後も色々と相談させていただければと思います。

飯田
ぜひよろしくお願いいたします。では残り時間も短くなってきたので今後御社が目指す世界観みたいな部分をお伺いして、本日のインタビューとさせていただけたらと思います。

豊川(竜):
今回のシステムについては1つあって「ファミコンのコントローラーレベルまで直感的に落とし込みたい」というのがあります。どうしてもtoBのシステムって入力項目が多いし、お客様の反応を確認せざるを得ないです。ただいつも思うのは、最初にある程度設定をしておけば運用ではデフォルトが組めるということです。
なので「操作をしている」「動かしている」ということに注力するよりも自動的にある程度動くというのが理想だなと思います。当然そこからレアケースは個別に対応していく必要がありますが、そこまでできればある意味で行動パターンによってある程度打ち手のようなものがお互いに共有できると思います。だから今回のシステムがコミュニケーションツールになるくらいのところまで落とし込んでいきたいのでその部分踏まえてぜひアドバイスいただけたら嬉しいなと思います。

飯田
ユーザーさんが迷わない設計を目指していった結果それが出版業界のデファクトスタンダードのようになるといいなと思いますよね。

豊川(竜):
APIってその1つだと思っていて、データが入ったら自動的に取得して必要なものに振り分けられて業務が進む。たださらにいうとそれに運用の要素を加えていきたくて、たとえば「返品が来たらすぐに再送してほしい」といった思いをルールである程度決められるならお互いにとって期待値の空振りがないのではないかと考えています。できるだけシンプルに、ソリューション重視、運用重視の座組みをつくっていけるようなものを目指した先がファミコンのコントローラーだといったイメージですね。全てをオプションで出すよりも最適解をある程度提案できるような形にしたいです。

飯田
なるほど、そうですね、そこに行き着くところまで一緒させていただけたらと思います。本日はありがとうございました!

一同
ありがとうございました!

Engineerforceデザインチームでは、新規サービスのデザインシステム作成や既存サービスのリデザインはもちろんのこと「これから社内にデザイン組織を構築していきたい」や「デザインに関する知見を蓄積していきたい」といった企業様に向けたサポートも実施しております。
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