吉田さんとビブラスラップとわたし
ビブラスラップ。
音楽の授業で見てからずっと欲しかった。
同じ叩くでもタンバリンとは違う、ビブラスラップの音はなんと言うか、場が締まる感じがする。
ビブラスラップを演奏するチャンスは何度かあった。例えば小学校の音楽発表会。担当する楽器は希望制だった。
しかしビブラスラップやりたいです、と手を挙げられなかった私は6年間鍵盤ハーモニカを担当することになる。まず手を挙げるという行為が億劫だし、誰かしらと希望が被るだろうという恐れ、被ったらクラスメイトが見ている中じゃんけんで決めなければならない恐怖。負けたらダサwとつるし上げられるのではないか・・・という壮大な自意識が邪魔をして、何人いても良い鍵ハモに逃げたのだ。今思うと普通に考えすぎなので手挙げればよかった。
あの音を奏でたい。
木魚みたいにリズミカルに叩いても良いかもしれない。
ゆくゆくは太鼓の達人的な感じで、ビブラスラップの達人をゲーセンに置いて欲しい・・・
そんな野望を抱えたまま私は大人になった。社会人ともなればビブラスラップを演奏する機会は1度もなく、自分から掴みに行くしかない。
とりあえずAmazonのカートにビブラスラップを追加した。
しかし、それから早数年。
買おう買おうと思ってるうちに完全にタイミングを見失ってしまった。
あれだけ欲しかったのに、「今じゃないな」「もうすぐ新曲のCD出るから」と後回しにしてしまう自分がいる。歳を重ねると色々と冷静になってくるのだ。
でも相変わらずハンバーグ師匠を見かける度に欲しいな、と思う。
いっそ小さい頃の思い出として心にしまっておき、カートから削除するべきなのか。
しかし、いやでも・・・
とかなんとか言ってる間に推しが先にゲットしていた。そんなことあるんだ。
ビブラスラップはあまり安いものを買うと音が上手く響かないらしい。その点吉田さんのインスタライブではカーンという音が高らかに響いていた。
ということはそこそこ値段のするビブラスラップを購入したのだろう。ハンバーグと言うためだけに。
あのー・・・
自分、ひと言いいすか?
羨ましすぎ。
私のビブ熱も全く下がっていなかった。
なんで、なんで持ってんすか?
普段のお話を聞く感じだとお金の使い方は堅実的なのに、企画のためなら大金を支払うダイナミックさを持ち合わせている吉田仁人さん。(例:黒板用コンパス)
今回はビブラスラップときた。
私はこの吉田さんの訳が分からないところが大好きだ。(断じて馬鹿にしてる訳ではない)掴めなさすぎて、見ていると想定外のことばかり起こる。本当に楽しい。
アァ、アァ。
本当に欲しい。
叩くとうるさいビブラスラップ。(勝って嬉しい花いちもんめみたい)
しかも推しが持っているとなると尚更欲しくなってくる。
キ・・・
キィーーーーーーーーッッッッ!!!!!!!!!
買いました。
ビブラスラップってびっくりするほど写真映えしない。
そのインスタライブの数日後に特典会があったので、ビブラスラップの購入を吉田さんに先に越された話をした。「やっぱあなた変だよ」とのことだった。吉田さんには言われたくないかもしれない。
でも腕を組んでしみじみと「ビブラスラップなー、意外と楽しいんだよな」と仰っていたので、やはり買うべきだと思った。
私は今日も夜な夜なビブラスラップ演奏会を開いている。めちゃくちゃ楽しい。
叩きすぎると手の痛みが翌日まで続くから注意が必要だ。
最後にビブラスラップを曲中に叩くといい感じになるM!LKの楽曲を残しておきます。ご参考までに。