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060 ともだちが少なくても…

小さい頃、友だちが少なかった私。

家で一人で遊んでいると

「なんで友だちと遊ばないの?」

「『遊ぼ』って誘えばいいだけなのに」

と何度も繰り返し母から叱られた。

「友だちと遊んでこい!」と外に出されたこともある。

幼馴染の男の子とは仲良く遊んでいたのだけど…

「女の子のお友だちをつくりなさい」
と言われて…

まだ、就学前の私でも、
「『女子』って色々と難しいのよ…💦」
ということは、何となく理解していたけれども、、、母には言い出せず…

3歳頃のこと。自分の考えが正しいのかなんて、わかんないよ…💦

『友だちがいない=悪いこと』

という方程式が、私の中にできてしまっただけだった。

そして当然かのように、どんなに「友だちづくり」を無理して頑張っても、上手くいかないことのほうが多く…。

『何となく孤独』

という気持ちを長い間、抱えていた。(小さい頃の擦り込みは、なかなかに手強い💦)

もちろん、『親だからこその心配』だったことも、痛いほどわかる。

それでも母には『友だちが少ない私自身』を『そのまま』受け入れて欲しかったな…

あの苦しい「友達づくり活動」に縛られなければ、もう少し、楽に自分を生きられたと思うし…、もっと自分を肯定できていたんじゃないか?

ふと、そんなことを思ってしまう。
(今はもちろん、友達づくりに縛られていない)

今季の朝ドラ『虎に翼』を観ながら、そんなことをボンヤリと思った。
(主人公が、友だちがいない我が子に、複雑な思いを抱いていたものの、次第に、子どもの気持ちを尊重するようになる様子が描かれていた。)

テレビドラマって、知らないうちに影響を受けてしまうんだよな…

『友達神話』ってやつに、私も母もかなり影響されてしまっていた。
(それはそれで仕方ない、とは思っているけど…)

色んな在り方があっていい

その人の在り方を尊重する

そんなストーリーがメディアで流れることで、
「自分は世間から外れているのでは?」
と不安になってしまう人たちが、ちょっと安心できるのではないか?と思ったりもする。

今回のこのドラマが、「友だちのいない子ども」を心配する親御さんに、少しでも響くと良いな…。


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