10 「嫌い」って「好きになろうとした」ってこと
ほんの少しの時間ではあったが、前の職場の同僚に会う機会を持てた。
退職願を出した直後に想定外なコロナショックが始まり、退職間際の3月末まで、コロナ対策案を作っていたことを思い出した。
あれから一年以上経ち、当時の予想以上に、ウィルスの脅威が続いている現状を思うたびに、前の職場の仲間たちが、どれほど大変でストレスフルな状況にあるのかを案じずにはいられない。
久しぶりに会えて、同僚たちが案じていたよりも元気だったことと、再会の嬉しさで、ついつい話し込んでしまった。
もっと同僚たちの話を聴いてあげればよかったな、と今さらながら反省している。
30年近く勤めたこともあり、前の職場では様々な経験をさせていただいた。
楽しいこともあった半面、思い出したくないほど嫌な経験もいっぱいある。
人から嫌われたこともあったし、逆に人を嫌ったこともあった。
ただ、前職を離れて初めてわかったことは、どんな経験も今の自分にはもう二度とできない経験であり、前職にいたからこそできた経験だったということ。
そう思うとすべての出来事が、今の私の糧となる貴重な経験だったと感謝せずにはいられない。
いろんなことがあって、前の職場が嫌になってしまった。
でも、「嫌になってしまうくらい、前の職場を愛したかった」んだと思う。
どんなに嫌なことがあっても、前の職場を好きでいたかった。
そんなことを思っていたときに浮かんだ考えが・・・
「嫌い」という感情は、一瞬でも「好き」になろうとする行為があったから生まれたんだ、ということ。
長く生きてきたからこそ、人から嫌われることもあるし、人を嫌いになることもある。そして、それを感じるたびに嫌な気持ちにもなる。
でも「私を嫌う人」って、ほんの一瞬でも私を「好きになろう」と頑張ってくれていたのかもしれないと思ったら、少しだけ温かい気持ちになった。
最後に…
細々と始めたnoteですが、今回、やっと10記事アップすることが出来ました(パチパチ(#^^#))!
以前に、コトバのトレーニング【コトトレ】講座でお世話になった、コトバ家の吉井春樹さんから勧めていただいたことがきっかけで、noteを始めることができました。
「すべてのコトバに愛がある」を提唱する吉井さん。
表題は講座受講中に、「嫌い」という言葉に愛があるならば、どんな言葉になるだろう?と考えた時に出てきた言葉です。
初めて、すべてのコトバに愛がある が理解できた瞬間でした。
・・・というわけで、今度は30記事アップ目指します!