ワンピースの最終回は、こんな感じのバッドエンドになると予想してる

ルフィたち麦わらの一味は、ついにラフテルにたどり着いた。しかし、彼らが目にしたのは、予想だにしなかった光景だった。巨大な廃墟と化したラフテルは、かつての栄華の面影を一切残していなかった。

「ここが、ラフテル……？」ナミが驚きと失望の入り混じった声で呟いた。周囲には、荒れ果てた建物と崩れた石碑が無造作に散らばっているだけだった。

「ここにワンピースがあるはずだ……」ルフィの目は決して諦めなかった。しかし、何度探しても、どこにも宝の兆候は見当たらなかった。彼らが求めていたワンピース、それが存在しないという現実が、じわじわと一味の心に重くのしかかってきた。

「どういうことだよ！どこにあるんだ、ワンピースは！」ゾロが怒りを抑えきれずに叫んだ。その声に応じるように、廃墟の奥から一人の老人が現れた。

「お前たちが探しているものは、もう存在しないのだよ……」老人は静かに語り始めた。「かつて存在したワンピースは、時の流れと共に消え去った。そして、その存在を証明するものさえも、全て失われたのだ。」

その言葉に一味は絶望した。夢と希望を抱いてここまでやってきた彼らの心は、打ち砕かれた。サンジは呆然と座り込み、ウソップは涙を隠そうと必死だった。

「それでも、ここまで来た意味があったんだ……俺たちは、一緒に冒険して、たくさんの仲間に出会った……」ルフィの声には、わずかな希望が残っていた。しかし、その言葉さえも、現実の前には虚しく響いた。

「お前たちが辿り着いたのは、夢の終焉だ。だが、その夢を追い続けたこと自体が、お前たちの誇りだ。」老人はそう言い残し、静かに去っていった。　

一味はラフテルを後にし、再び海へと出発した。しかし、その航海は以前のような輝きを失っていた。彼らはそれぞれの心に深い傷を抱え、二度と同じ笑顔を見せることはなかった。

世界中の人々は、麦わらの一味の失敗を知り、海賊王の夢はただの幻想だったと失望した。しかし、ルフィたちは決して諦めなかった。彼らは新たな冒険を求め、再び海へと漕ぎ出した。

夢は終わった。しかし、冒険は続く。悲しみに満ちた航海の果てに、彼らが見つけるものは何なのか――その答えは、誰も知らない。