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カズのスーパープレー

#サッカーの忘れられないシーン
ウオーミングアップ中の柱谷の逆立ち、これを撮影した時は誰かも知らなかった。後年話題になりアルバムから見つけ出した。

僕が見たサッカーの名シーン(1)

僕が見た「サッカーの名シーンは」と言われればJリーグ発足の前の年の
ヤマハ発動機サッカー部対読売クラブ戦を第一に挙げる。
Jリーグ発足とあって人気が急上昇して、超人気の読売クラブが対戦だから東山グランドが超満タンに膨れ上がった。僕らは遅く入場したからエンドラインすれすれの席に座ることが出来た。
僕らが入った後からも続々と人々が入場して来た。通路や階段に座る人、スタンドの最前列に立つ人まで現れた。でもまだ入場させてグランドにまで下して立見の人で一杯になった。サッカーコートのサイドラインすれすれ迄立つ人がいて線審が何処にいるか見分けがつかなかった。
10番のカズのコーナーキックを目の前にしていい大人がミーハー気分になり声は出さなかったが大きく拍手していた。

カズがパスを受けてエンドラインまで持ちこんで来た。ディフェンダーと競り合いを始めた。どういうステップでかわして攻撃に転ずるかと見守っていた。
ゴールを背にしてクルリと回ると思いきやフワリと目の高さまで上げて
オーバーヘッドでセンターリングをした。ゴール前に待ち受けていたフォワードのヘッディング、どんぴしゃりでゴールだ。
観客はゴールに歓声を上げていたが僕はオーバーヘッドキックのセンターリングに拍手していた。

Jリーグが発足以来、誰かやらぬものかと毎週ゴール特集を見ていたがカズ以外がやったシーンは見ていない。
現代はプレスがきついから後ろからリフティングをのんびり見ていることがないからもう見られないだろう。

この試合後中山がグランドに向かい雄叫びを上げていたことを思い出すと同時にこの試合ではなくて、中田島グランドでの本田技研工業サッカー部戦ではなかったと疑問が湧くがオーバーヘッドセンタリングは間違いなくカズだった。がゴールは武田だったかは定かでない。

2010-3-27 付の自分のブログにこんな記事が残っていた。
小野が見せてくれた。Jリーグ発足前の日本リーグで本田対読売でカズがオーバーヘッドでセンターリングをしてゴールした得点シーンがサッカー観戦で一番記憶に残っている。
コレをやれる選手は小野以外はいないだろうからファンレターを書いてリクエストしようと思っていた。
小野からヨンセンヘオーバーヘッドでパスが渡った。僅か高さが合わずゴールならなかったが、長年だれかやらないかと試合を見るたびに期待していて今日久しぶりに見ることが出来た。
ロスタイムの惜しいシーンの連続で煮えきらぬ気持のサポーターが多かっただろうが、大満足の一試合だった。
もう一度みたいプレーを見せてもらった小野にお礼を言いたいほどだ。

僕が見たサッカーの名シーン(2)

JFL本田技研工業サッカー部の都田グランドの鳥栖ヒューチャーズ戦
キックオフのホイッスルを聞き紙コップを置き(さあ見よう)と準備中にホイッスルが響いた。十秒で獲得したPKだ。一分以内の開始早々の得点もあまりにもドラマチック過ぎて、記憶にはあったとしか残っていなかった。
 昼間でも照明のついた霧雨のゲーム、終了間際の逆転ゴールなどJFLの試合は数多く見たが記録的このPK獲得の瞬間は見届けていなかったがそこにいた。

僕が見たサッカーの名シーン(3)

こんなメモが残っていた
まぼろしのゴールはうやむやに心に残っていくだろうか?
以前のゴールはラインに近く動きの中では判断に異を唱えられそうにもなかった。今回は誰が見てもゴールと認めるもので、同点になりこれから面白くなると喜んでいたらレフリーがセンターラインに向かって走っていくではないか。中継中も「入っていたぞ」とばかりにまぼろしになってしまったゴールシーンを流していた。
あのゴールはまぼろしではない入っていたゴールとして記憶に残っていくだろう。

中山がドーハで見せたエンドラインすれすれで拾いセンタリングしたプレーをテレビで見る一週間ほど前に少年団のゲームで線審デビューした。
競り合いのボールがエンドラインに向かって転がっていった。(出るだろう)と走ることを途中でやめ止まった。足の速い少年がエンドラインでスライデイングしてボールを確保してそのままゴールしてしまった。(ボールと一緒に走らなくてはいけないな)と心に言い聞かせたばかりだったから中山のプレーには感動しなかった。

 少年団の試合で審判をした時に同じようなラインぎりぎりとそれに加えて複雑なプレーが続いたことがあった。

左サイドにボールが持ち込まれキーパーが前に飛び出して対応した。
キーパーがかわされゴール迄がガラ空きになりシュートが打たれた。
フェイントをかけている時間にデフェンダーが戻っていた。
打たれたシュートにジャンプして手を伸ばし弾き出そうとした。
当たればハンドで即レッドカードそしてPKになる。
手に当たらずバーに直撃した。
ボールはラインぎりぎりに落ちたがノーゴールと判断できた。
落ちたボールにデフェンダーが前のめりになり伸ばした手で払う仕草をした。
触れれば即レッドカードPKだ。
あと数センチで空振りになり態勢を持ち直してパスを送った。
見逃すまいとしていた緊張の輪が解けてボールを目で追っかけながらホイッスルを口から外し「ウヲー」と叫んでセンターラインに向かって走った。

5秒以内のレフリー泣かせのプレーだった。W杯ばかりではない子供たちの試合でも、どの試合もドラマチックな場面がある。
だからサッカーが好きなのだ。

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