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朝ドラ俳句 おむすび 10月
糸島の春を告げ行き鳥の声
どの椀も母の味なり青菜汁
ブロッコリー恥ずかしがりか顔見せず
糸島の海を漂ふ夏帽子
おむすびの横の嫌ひなトマトかな
朝食やブロッコリーのサラダだけ
夏来る時代遅れのハギャル達
夕飯のビールの進み法螺話
太鼓部や桜吹雪の乱れ打
薄暑光太くはね終へ墨香り
新入生下手な太筆自分の名
指の墨さくらの堤帰路急ぎ
雲の位置祖母の予想の春の雨
ぐにゃぐにゃの平仮名はしり花明かり
花埃ギャルぶらぶらとアーケード
けばけばし花見疲れのギャルの道
春昼の選別されて野菜達
朝霞学校遠き田圃道
くずトマト見目で分からぬ甘さかな
スナックの仕事の後のビールかな
手放せぬ鋏じょりじょり春の宵
栄養失調道伏すギャル櫻舞ひ
春の服おむすび染まりネイル色
おむすびや妣も母もゐ磯遊
時季外れ向日葵髪の鏡かな
四月来るプリ機へ集ふギャル化粧
のどけしやすぐ駆けつけてギャルの友
春茜「おかえり」続き取り調べ
花曇震える指のとめはらひ
春の雷脅迫じみしプリシール
夏近し書道部の聞きノック音
応援の横断幕縫ふ四月尽
パラパラの練習さぼり春の昼
お土産は甘きキャロット春終わる
立ち漕ぎの風を追い越し青田道
罵りてあんたとおまえ春の闇
春の海ギャルの波立て夫婦不和
勿忘草姉とは違ふ道選び
横断幕背中に応援夏予選
甲子園めざし棒振り紫雲英畑
春疾風予選始まり甲子園
振り遅れ次の一球へ炎昼
高速球トマトをあげたヨン様ぞ
前篭のいちご三箱青田道
夏夕べガールハントの待つ街へ
友のゐぬ中洲の春の宵歩き
朝露のブロッコリーを摘む土曜
黙秘して交番の朝夏きざす
ギャル文字を母の気遣は美味しは美味し
パラパラのリズム流るる柳絮10/14/14
夏夕べ門限近しちゃり早し
カツカレー外までに匂ふ夏の暮
昼休み暑さ逃れて便所裏
トマト摘む父の鋏のリズム感
炎天の気力体力の書道部
門限をまもらぬ我が子散る桜
春の宵波風強しちちとじじ
おかわりは大盛新米はうまし
万博や父の帰らず四月尽
宵の春偶然作りタイミング
下駄箱の青水無月の待ち合わせ
任されて祭囃子の太鼓打ち
黄色くす玉葱の色ケルセチン
陽に黄色玉葱の皮豹変し
梅雨の雷刑事出現ギャルたちは
職質の制服ビビり半夏生
母の絵のパラパラめくる麦の秋
切子並ぶカリスマの部屋埃舞ふ
軽トラのはるか遠くに青田道
道教え赤き苺の土産かな
卓袱台の苺たいらげ父の留守
夏衣海辺の道のどこまでも
柳絮舞ふビルの谷間の日曜日
パソコンの家計簿挑みあいの風
夏宵の姉の帰宅の声高く
あいの風ペダル軽やか商店街
麦嵐マカロン抱へ姉帰る
風死すや鴨居の先祖睨みつけ
隠し事晒す教師やくされ潮
小満の苛立ち抑え防波堤
砂浜の秋の夕暮れ砂温し
角刈りや襟足抜けて秋の風
文化の日反対の声アーケード
父の組むクリスマスツリー小さくも
門松や振り向きもせず坂下り
スパンコールきめてトリとり村芝居
大喰ひの対決続き夏の果
生ビールグラスケースのネオン管
枯葉舞ふ社に願ふ吾子鳴らし
落し文世代替わりのギャル続き
PCのセットアップや蔓手繰り
パラパラのふりやばらばら運動会
山装ふ別人の如ギャル化粧
付け睫毛はっきりしない秋の山
村芝居大失敗のマジックショー
どすどすと舞台の揺れて千秋楽
うそ寒やパラパラダンス振り遅れ
秋真昼会場揺らしパラリズム
秀麗の振られ気分の癒す浜
さみしそうきみのこの場所今は秋
パート前腰の据わらぬ草むしり
突堤のさみしげな顔秋の浜
幼きの記憶のうすき震災忌
底冷えやおむすび分かつ吾子の指
ローソクの温みを頬に震災忌
底冷えのおにぎり握り友のこと
凍土の高速道路横倒し
倒壊の凍てつく我が家櫛のあり
見つけ出す聖夜の写真お菓子缶
打ち上げる祖父の知らせや秋の浜
打ち上げの子ら喧しく秋祭
秋日影無理やりギャルの仲間入り
友の死や秋の日影の来るごとく
神無月帰れる場所のあればこそ
感涙の凍るおにぎり握りしめ
遅駆けの麦酒三杯やんやかな
いじめられ騎士待つ心青田道
透き通る夏の渚の塩の香よ
好き嫌ひ忘れ一口トマト摘み
誰もゐぬ真冬の真夜の警察署
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