「奇跡の村」

二つの話

高知県の木頭村(きとうそん)での、柚子の栽培とダムの話です。

柚子の栽培

柚子はもともと栽培ではなく、自生していたのを自家用に採っていたそうです。

それを販売することを思いつき、安定供給するため、栽培化を始めたとあります。桃栗三年柿八年といいますが、そもそもどれくらいで実がつくのかさえわからなかったところから始めて、木頭村の農家が10年かけて栽培法を確立したんだそうです。

先ず、普通にスーパーに売っている柚子が50年前まで栽培してなかったということに驚きました。

もっとびっくりしたのは、その栽培法を、苗とともに、希望する農家に教えたということです。おかげで高知県、徳島県、愛媛県が柚子の3大産地になっていますが。

同じ四国でも香川がトップ10に入ってない、宮崎、大分、鹿児島が4位~6位に入ってるなど、どうしてそうなったのかを調べてみるとおもしろそうです。

ダムの話

柚子の栽培は成功譚ですが、こちらはあまりにもやりきれない話になってます。

本書は全体として登場人物に名前があるのですが、ダムの話に出てくる村長の名前は出てきません。

同じ時期に同じ地域についての本が出ています。これは何を意味するのでしょうか。



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