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【あらすじで読むアークナイツ】メインストーリー0章「暗黒時代・上」②

昨日は「闇散らす火花」を読んでいました。今回は割合わかりやすい話で助かりましたね。
PVからもっと恐ろしい話を想像していたのですが、思ったより希望があったので良かったです(当社比)。

では、本日は前回のつづきで、0章終わりまでのストーリーを振り返っていきます。


オペレーター・Aceとの合流


ドーベルマンの言う「一つ目の合流地点」へ急ぐドクター一行は、道の途上でAceというロドスのオペレーターに出会います。

今まで書いていませんでしたが、ロドスのオペレーターは基本的にコードネームで呼ばれます。
本名をそのままコードネームにする人もいますが、多くは自分のルーツや能力から付けられています。

メインストーリー登場人物の推しの一人です。

彼とは合流地点で落ち合う予定だったので、ドーベルマンは彼がなぜ隊を離れ単独行動をしていたのか尋ねます。が、会話はすぐにレユニオンの追っ手に遮られました。

Aceは無用な戦闘は行わず、撤退を優先するよう言います。
そこに別方向からもレユニオン構成員が現れ、一行は挟み撃ちされる形になってしまいました。

戦闘を回避できないと悟ったAceは、ドクターに以前のように指揮してほしいと頼みます。
記憶がないドクターは戸惑ってしまいますが、隣にいるアーミヤが事情を説明してくれました。Aceは少なからず衝撃を受けつつも、謝るアーミヤに「お前さんが謝ることじゃあないさ」と答えます。渋い。

ドクターは記憶を失ったが、指揮能力は失われていない。アーミヤの言葉を信頼するAceは、レユニオンを迎え撃つため隊の部下たちに号令を掛けました。
彼の部下たちは合流地点の周囲に潜伏しており、Aceが彼らから離れて単独行動をしていたのは、合流地点を守るという任務を遂行しつつ、通信が繋がらない状況でアーミヤたちの無事を確認するためだったのです。


感染生物との戦い、迫りくる天災


韻を踏んでしまった。レユニオンは感染者の兵だけではなく、感染した野獣すらも使役して一行に向かってきます。
ドーベルマンは獣たちの境遇に思うところがあるようで、「我々に近い存在だ」とこぼします。Aceの部下である前衛オペレーターはその言葉に戸惑いますが、Aceは冷静に答えました。相手が獣であろうとやることは変わらないと。

ところで、前記事でも言及していましたが、チェルノボーグには天災が迫っています。テラにおける「天災」という言葉が示す自然災害は非常に規模が大きく、直撃すれば一つの都市を破壊するほどのものです。
Aceもまた天災が迫っていることは承知しており、一行はレユニオンがそのタイミングを狙って襲撃をかけたのだろうと推測しながら、都市からの脱出を求めて先を急ぎます。

テラに住まう民にとって、天災は何よりも恐ろしいものです。自然災害であるため、地域によって発生しにくいなどの点は現実と同じですが、前述の通り直撃を受ければその地は壊滅を免れません。
少しでも天災の被害を避けるため、テラの人々はその高い技術をもって「移動都市」というものを開発しました。読んで字のごとく、移動可能な都市区画です。

チェルノボーグはこの移動都市であり、天災にも前兆があります。通常であれば特定の機関によって前兆が確認され、退避が始まるはずですが、それらしい動きはありません。
ドーベルマンは、チェルノボーグの行政はレユニオンによって麻痺させられれているのではないかと推測します。


レユニオンの思想


一行は、レユニオンの行動について考えを巡らせます。
都市を麻痺させた上で襲撃するほど用意周到であれば、もっと統率の取れた集団であるはずです。
しかし、ここまでの彼らは感染者が受けた痛みを返すように、単にチェルノボーグ人に暴力を振るっているだけの輩であり、何か妙な気がします。

ドーベルマンは0-2(前記事)にて遭遇したレユニオン幹部を思い、自身が軍人であった頃のことを追憶します。その幹部の行動は、兵士を単なる駒だと考えていた、ある指揮官に似ていると。
彼女は最終的に、レユニオンは抑圧された感染者を扇動し、その生死に構わずただの兵力として動員しているのではないか、という結論に辿り着きました。

医療オペレーターの女性は戦慄しますが、ドーベルマンとAceは冷静に話を続けます。

レユニオンのリーダーにとって、暴動を起こした感染者たちは部下などではなく、単なる駒に過ぎない。ドーベルマンはその「リーダー」を、「暴君」と呼び表しました。

それを聞くAceは朗らかに笑い、何が相手でもやることは変わらないと答えます。

ひとつ、いい言葉を教えてやろうか? ある人の受け売りなんだが――
「チェスの駒ならそれを取り、砦であれば攻め落とし、王様ならば打ち倒せ。」……ま、つまりは、目の前のことをきちんとやれってこったな。
0-7戦闘前:Ace

好き。

誰の受け売りなんでしょうかねぇ。


クラウンスレイヤー、メフィストとの遭遇


途上の戦いを切り抜けつつ、一行はチェルノボーグ南部の市街地付近へ到達しました。ドーベルマンによれば現状想定のルートで進むことができており、この先の合流地点では「ニアール」というオペレーターと別の小隊が待っているようです。

そういった話をしていると、ある前衛オペレーターが不安そうに尋ねます。ニアールもレユニオンの攻撃を受けていて、危険な状況下にあるのではないかと。アーミヤとAceが彼を元気づける傍ら、ドーベルマンは渋い顔をしています。
部隊間の連絡が途絶えてしまっているため、ロドスの面々にも不安が広がっていました。

一行は先を急ごうとしますが、白い霧が彼らの周囲に立ち込めます。
見覚えのあるそれは、ウルサス憲兵団と対峙していたレユニオン幹部の女性によるものでした。

ロドスは背後からも追手が来ていることに気づき、絶体絶命の状況に陥ったところで、さらに別の声が割り込みます。

その声は女性を「クラウンスレイヤー」と呼び、どうやら同じレユニオン幹部のようです。クラウンスレイヤーはどこか忌々しげに答え、少年のことを「メフィスト」と呼びました。

少年が言うには、この襲撃における彼らの「担当区域」は決まっており、クラウンスレイヤーの担当はチェルノボーグ中枢(ドクターが救出された施設のある区域)であり、自分の担当がこの南部、ということのようです。

クラウンスレイヤーは彼の話を聞くと、不本意な様子ながら部下たちに撤退を指示します。
あとには少年と彼の部隊が残り、ロドスは彼と対峙しました。

どうやら彼はクラウンスレイヤーと違い饒舌なようで、ロドスはレユニオンの標的とはなっていない、と語ります。
しかし彼個人はロドスの指揮に「興味がある」ため、逃がすつもりはないようです。

ドーベルマンはメフィストの注意を引くため、彼と会話しつつ信号弾を撃ちます。続いてアーミヤに周囲の状況を確認させますが、ものの数分のうちに撤退ルートは塞がれてしまっていました。

少年は天災が迫っている危険な状況で、あまつさえ「ゲームをしよう」と言います。彼の部隊を相手にし、最後まで生き残りさえすれば見逃してやる、と。

そして思い出したように、ロドスが中枢区画で行ったこと、つまりドクターの救出について知っていると告げました。アーミヤは浮足立ちますが、「ドクターを渡せば、他は通してやってもいい」と宣う彼に、気丈に立ち向かいます。

――あなたのことは、私がお守りします!
0-8戦闘前:アーミヤ


輝ける騎士、ニアール


メフィストは、まるで本当に「ゲーム」をしているかのように――チェスの駒を動かすように、無秩序であったはずのレユニオンの兵たちを精密に動かしました。あらゆる方向からの攻撃にロドスは翻弄され、少しずつ追い詰められていきます。
ドーベルマンが焦り、アーミヤが必死で打開策を求めたそのとき、不意に衝撃がレユニオンの兵士を吹き飛ばしました。

アーミヤは「ニアールさんっ!」と声をあげます。先の合流地点で待っていたオペレーターです。
彼女は予定通り合流地点で――市民の避難誘導までこなしながら――待っていたそうですが、先ほどドーベルマンが撃ちあげた信号弾のおかげで救援に来られたようです。

彼女は「カジミエーシュの耀騎士ニアール」と名乗ると、敵であるメフィストに向き直りました。そして彼の指揮について一通り批判の言葉を述べると、メフィストは怒りを感じたのか表情を消し、「ファウスト」と声を掛けます。
了解、と答えるもう一人の少年。

一発の射撃がニアールを襲いました。彼女は咄嗟に盾で防ぎましたが、そのことに激昂したメフィストはファウストに二発目を指示します。

予想外の方角から撃たれ、反応しきれなかったニアール。
それを防いだのはAceでした。

撃たれた方角を見極めたAceは、すかさず狙撃オペレーターに反撃を指示。
その一撃を嚆矢として、一行はレユニオンの包囲を崩しにかかります。
ニアールは小隊に号令をかけ、突破口を開かんと自ら敵陣に突入し、レユニオンの兵たちを一騎当千の勢いで蹴散らしていくのでした。


小休止


どうにか包囲を抜け、チェルノボーグ市街地から脱することに成功したロドス一行は、周囲を確認しつつ一時の安息を得ました。

ニアールとAceは、謎の狙撃手ファウストの攻撃方法について互いに見解を語ります。
彼は一人で複数の方向から狙撃しており、その秘密に対する見解は二人とも「射撃装置を使って同時狙撃を行っている」というものでした。

ドーベルマンもそこに混ざり、彼らはメフィストについても分析していきます。
彼の方は、ニアールの言葉に激しく怒りを感じたものの、あくまで自身は手を出しませんでした。ドーベルマンはそれに対し、彼自身には戦闘能力がないか、手の内を隠しているかだろうと推測しつつ、指揮能力だけでも脅威であると結論づけます。

一息ついたアーミヤは、ニアールがいなければどうなっていたか、と自身の力不足を悔やみます。
ニアールは、自分は戦い続けることでしか貢献できないと語ります。彼女の導きがあってこそ、困難を切り抜けることができたのだと。

そして、ニアールの関心は次にドクターへ向きます。ドーベルマンは、合流のたびに記憶喪失について説明せねばならんとは、とうんざりしたように言いました。
ニアールはさほど衝撃を受けた様子はなく、しかし真剣な様子でこう言いました。

……励ましになるかはわからないが、実は、私にも記憶を失った友人がいてな。彼女とは話が合うかもしれないし、落ち着いたら紹介しよう。
0-11戦闘後:ニアール

彼女の言う「記憶を失った友人」は、メインストーリーには出てきませんが、プレイアブルキャラであるナイチンゲールのことでしょう。

すでに似た境遇の人が近くにいるためか、大事なのは「今」だ、と彼女はアーミヤを元気づけます。
ともあれ、休息と情報共有を終えた一行は、再びチェルノボーグ脱出に向けて出発するのでした。

一方、レユニオンの少年たちもまた、先ほどの戦闘と今後の動きについて会話しているようです。

彼らは互いに自分の行動を反省しつつ、メフィストはファウストにロドスの追跡を頼みます。そして自分は、チェルノボーグ中枢司令塔の制圧に向かった「タルラ姉さん」に状況報告をしてくると。

メフィストは、ファウストの身を案じつつ——「同胞」たるレユニオンの感染者たちを連れ、希望をもって歩き出しました。

果たして、ドクターやアーミヤたちはこのまま無事にチェルノボーグを脱出することができるのでしょうか。乞うご期待。

しぐれ子でした。ではまた!

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