街 de ワーク
11月のカフェゼミ。
WORK SIGHT編集長、山下正太郎さんをゲストに、世界のワークプレイスの最先端は今どうなっているのか?実際に山下さんが足を運んで目に見た状況をたくさんの写真とともに、市ヶ谷のDNPプラザで見ることができた。
最先端のワークプレイスは画一的なデスクや内装ではなく、カフェのようなところもあれば、ホテルのラウンジのようなところもある。
…と、私はざっくりイメージを持っていた。
しかし、いまや企業ごとにもつオフィスの内装をこだわるというよりは、昼間ランチの営業をしないレストランがワークプレイスとして活用されていたり、かつて使われていた建物をその雰囲気そのままにワークプレイス としたり。
いかにやりやすい場所で仕事をするかというのが優先されているのがすごく感じられた。もちろん企業の方針上ではあるが、企業ごと、部署ごとにというよりそれぞれ個人個人が場を選んでいるようだった。
仕事をする生活となるとどこかへ通勤し、8時間くらい働き、また家に帰る、家と特定のオフィスの往復を週5こなす、それがどんな都市であろうとその街を楽しむ余白があるだろうか?最近いいかんじのお店ができたって気付かないかもしれない。ちょっと寄り道するだけで気持ちいい緑の多い通りがあることも知らないままかもしれない。もしもっとワークプレイスの選択肢が多かったら...。ワークプレイスが変わると人それぞれの街への関わり方も大きく変わるのではないかと思った。もっと、なぜその街にいるかの意味が重要になってくる気がした。
生活の中の大きな要素である「ワーク」のあり方・やり方を変えることは、その人自身やライフスタイルにも大きく影響してくる。大きな要素であるからこそ、特定のオフィスにだけ閉じこもってするものだけにせず自分自身で選択するようなものがいいと思った。長いライフの中にワークがあって、それは切っても切れないものだと思う。むしろ切り離して考えるのは少し悲しい。ワークもライフもつながっていて、ここ居心地いいから、明日から仕事場としてでもいいかも、なんて思えて仕事が出来る日々がもう来ているんだと感じた。