「仕事が好き」から「仕事ができる」に変わる時
「仕事は大好き」だけど「仕事ができる」わけではない・・・。
では、このような社員がいる時には、どうしたら良いのでしょうか?
いきなり「〇〇の利益を意識しろ〜」といっても、頭の中は「???」になってしまいます。だから数字に慣れることが必要です。
数字に慣れる
では、どんな数字に慣れたら良いのでしょうか?
それは、身近な数字です。
今回の事例では、こんな感じでした。
仕事が大好きなYさんとKさんと、ある業務改善の打ち合わせを行いました。それは商品の仕分けを1人ではなく2人で行うという業務改善です。
そして2人でやった結果、見事に時間短縮を実現できました!!
その結果を踏まえてYさんに「普段より早く終わったね〜」と聞くと「めっちゃ早く終わりました〜」と返事が返ってきました。
同じ質問をKさんに聞くと「とっても早かったです。助かりました〜」と同様の返事が返ってきました。
その2人に「どれくらい早かった?」と聞くと、どちらも「かなり早く終わりました〜」としか答えられませんでした。
ここで、数字の意識が乏しいことを説明しました。
効果の見える化
その後の話は、次のような感じです。
まず改善前と改善後の時間の変化を示し、それを金額換算しました。
それが、次の「絵」です。
次に「短縮できた30分を使うと、どのくらいの利益を生み出せるか?」という疑問について説明しました。
Kさんの主な業務は、販売するための商品登録業務です。
そこで30分で登録できる商品と、それがいくらの利益に貢献できるかを共有しました。
それが、次の「絵」です。
そしてその2つを合わせて、年間で金額換算するといくらの利益に貢献できるかを共有しました。
それが、次の「絵」です。
年間で金額換算すると、200万円以上の利益に繋がります。
たかが30分短縮しただけで、これだけの可能性があるのです。
それを感じたYさんとKさんは、他に改善できることはないかと、一緒に考え始めました。
そうなると「仕事が好きが人」が「仕事ができる人」に変わっていきました。
どんなことでも「自分ごと」として捉え始めると、人間ってそれまでと比べ物にならないくらいの力を発揮しますよね♪
好きこそものの上手なれと言いますが「仕事ができる人」になるためには、半歩のステップアップが必要なのです。