2025.1.17 「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」
こんにちは!
ミウラエツコです。
今日もなんでもない日常を。
ご存知の方も多いであろう六本木ヒルズの広場に象徴的に佇む脚の長い蜘蛛。
ルイーズ・ブルジョワというアーティストの作品です。
「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」
と言う展示の副題が秀逸だなぁと思って行こうと決めていました。
鑑賞後の大きな感想は
「なんだかもう痛くて、苦しかった」
こんな風に感じたのは私が女性だからなのかな。
傷つくのは思い当たる節がある感情もあったからなんだろうな。
そもそも女っていうものは潜在的に心に傷を抱えていると思う。
傷に気付いていても気付いていなくとも…
モンモンモン
展示序盤からこれを抱えて家に帰ったらえらいことだ。と思っていたら会場内で友人にばったり!
別々に鑑賞し、帰りに友人と食事をしつつ感想会。
いくらか心に入ってきた異物感を荷下ろし出来たので落ち着いたのですが、
それでも帰ってぐるぐるした程の内容でした。
確実に心を地獄に持っていかれた。
そして、心の中がぐるぐるしたままの絵日記となりましたw
図録も購入したのですが、ルイーズのバックボーンが書かれた記事を読んで少し楽になりました。
聞く人が聞けば全然違うかもしれないのだけど、
少しだけ自分との共通点もあって。(全然重いもんじゃないです)
それでも因縁から解放されたのか。と。
こんなものを抱えて、99まで生きたルイーズ。
創ることで打ち勝つことを選んだんだなぁ。
強い!
…私は?
感情を作品にアウトプットするという事は
感情を使う事以上に何度も何度も心に刻みつけるような呪いのような行為でもあると思います。
でも「芸術は正気を保証する」と語ったルイーズ。
過去私もどうしようもない欠乏感を抱えて感情をぶつける様に夢中でキャンバスに向かった事がありました。
今思うと何故「絵を描く事」だったのかわからないのですが…
精一杯の自分を保つための行為だったのかもと思います。
まだまだ数日悶々と考えることになりそうです。
明日までの会期となりますが、
観に行かれた方の感想を聞きたいです。