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学美:今話題になりつつある「ルッキズム」についてファッション的観点から切る

みなさんおはこんばんにちわ、スカリーです。

今回は最近ニュースやTV・雑誌・ブログなどでも度々話題になり始めている

【ルッキズム】

についてファッション的な観点からアプローチをして見ようかと思います。

そもそもルッキズムとは(外見至上主義)とも訳せる言葉でウィキを引用すると

(英: Lookism)とは、「外見にもとづく差別」であり[2]、特に「身体的に魅力的でないと考えられる人々を差別的に扱うこと」を指す[3]。外見至上主義という呼称もほぼ同義として扱われる[4]。
外見や見た目の良し悪しによってその対象を判断する行為は、年齢や性別に関わらず、またその対象が人間であるかどうかにも関係なく、あらゆる場面や状況で見られる、一種の普遍的なものである(→ファッションの存在意義)。また身体的魅力の高低が、その人に対する評価や社会的行動にさまざまな影響を及ぼすことは、これまで繰り返し指摘されてきた

上記のように外見を全てとみるこの考え方は日本では多くあると私は思います。

そして、外見の多くを司るものこそ

【ファッション】です

SHELLY×成毛眞 ルッキズムはダサいと気づいてという記事ような社会的に影響力がある方もこの問題について拡散しています。興味がある方は上のリンクを見てください、原文があります。

今回はこのルッキズムとファッションの関係性を紐解き、皆さんが少しでも心が楽になれるようにお話出来ればと思います。

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日本におけるファッションとルッキズムの関係

そもそも日本では他民族国家ではなく、尚且つとても統制の取れた国民性なのでこのルッキズムは強く根付いていると私は考えております。

私が生活していたアメリカでは、人種というより大きな壁はあるように感じましたがルッキズムの考えは薄く、ひとりひとりの個性について褒め合うという場面が多く例えば

「私はこの大きなお尻がチャームポイントなの!」

「私はこのくびれが自慢なの!」

「このふくよかなボディーこそ私の表現なの!」

というようなような考えを自己主張している方が多く友人におります。

もちろん憧れのモデル体型や綺麗なお顔立ちについては誰もがイメージは持ちますが、それ以上に自分のいい部分をしっかりともっているイメージが強いです。

ここからが重要なのですが、日本ではメディアが大きく影響力をもち

「このメイクが正解!今はこれが持てる!」

「服はこのブランドとこのコーデが正解」

「バッグはこれが流行、古いタイプのバッグはもうNG」

などの記事がはびこり、多くの方が不安やファッション迷子になっているかと思います。

ストレートに言うとこれこそがファッションにおけるルッキズムの弊害である私は考えます。

もちろん私はMD業を一時的に生業としておりましたのでなぜ上記のような記事が出回るのかという理由は痛いほどわかります。会社も稼がなければ社員を守る事が出来ませんから。(苦笑

しかし、本来のファッションはルッキズムとは別の概念であり交わることはないものだと思っております。ファッションは以前もお話したとおり、一人一人の美学や生き方でありその人の表現です。以前の記事はこちらをクリック

メディアが勝手に正解を決めつけそれ以外をダサいや古いといった表現を行う事によって、多くの方にその知識が植え付けられそれ以外が

【不正解】

といった考えに陥ることで、周りと自分を比べて悩んでしまうのだと思います。

ファッションとは表現であり、自分自信を表現するツールです。

シンプルな服・豪華な服・ファストファッション・エレガントな服・カジュアルな服etc...

どんな洋服でも、本当に第一正装・第二正装などの指定や礼儀礼節をわきまえる場所では無い限り好きに着ていいと私は断言しています。

そもそも私もSaint LaurentのブラックタキシードをTシャツ似合わせて普段着にしています。それが私の美学であり誰になんと言われようとエレガントだと言い切れる理由があるからです。

それを言い切れるように美学を学び基礎知識を学ぶのが服飾専門学校です。

全ての生徒が自分の美学を持ち他人の美学に共感する環境。これこそファッションのあるべき姿あり、おしゃれな業界だと思います。

デザイナーも自分のスタイルを確立はするも、他者の服にもリスペクトを忘れない方が多いです。あえて言うと美学のない服だけは許せず酷評する事はありますが(私もしてしまいます)

そもそも第一正装・第二正装ってなにという方が多いのではないでしょうか?この基本定義さえも日本の義務教育及び家庭教育ではあまり行わないのでより洋服に関する知識は乏しく、曲がった独自の文化が生まれている原因とも考えられます。

色々お話しましたが、話をまとめると

ルッキズム=ファッションの正解の決めつけ

という足かせのせいでファッションに迷う方が多いのが問題という事。

そしてルッキズムのせいで、他人のファッションをメディアが作った物差しで格付けしその人の美学を見ようとしない。

そして、メディアの物差しで測れないものは「不正解」として弾圧や冷笑の対象になる。

そのせいでその「不正解」が好きな方は生きにくく、周りに合わせないと不安になってしまう。

といった流れが起きているんだと思います。

だからこそ、不安にならずあえてルッキズムに逆行する事によってこの考えから抜け出せます。そしてそうなるととても楽になれると思います。

まず決めつけベースの雑誌やブログなどを切り捨て、一度自分の心の中の美学を探してみてください。美学こそ内面の象徴です。

私の生徒さんの多くはその美学を見つけて自分らしいファッションを常に楽しんで明るい人生を送っています。

もちろん体型やお顔立ちなど一切関係なく全てが自分のファッションであると受け入れている方がほとんどです。

ファッションも内面が現れるものです。人も服も、その人の内面を常に見てゆく事が一番かっこいいかなと私は思います。

皆さんは自分と違うファッションの方がいたら、一度どんなところが素敵なのかな?と考えてみてください。どんなファッションにも素敵な面が沢山あります。

そんな部分を見つけられるようになるのもルッキズムから脱せる1つの方法です。

皆さんが少しでも早く本当のファッションに出会える事を祈っています。

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