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Sculley’s マスターピース SAINT LAURENT PARIS L01
皆さん、おはこんばんにちわ。スカリーです。
今回からtwitterなどでご要望が多かったアイテム紹介をしてゆこうと思います。
コンセプトはスタイリングの主役になるまさしく
「マスターピース」
を現在のコレクションか過去のアイテムなど洋服に限らず様々なアイテムをえでぃの独断と偏見でチョイス。
こだわりや使い方をえでぃなりに辛口に詳細までご紹介。
全てのアイテムは一度私自身がスタイリングに使ったり店頭でしっかりリサーチしたものなので雑誌にはない忖度なしのギークな記事をお楽しみください。
No,1 Saint Laurent Paris L01
記念すべき第一回はえでぃの中でどんなアイテムより想いが強く私の人生を変えてこのファッションの業界に引き込んだアイテム
Saint Laurent Paris(以下サンローラン)の超ド定番アイテム
「モーターサイクルジャケット L01」
をご紹介。
メンズレディース共に展開があり、ユニセックスな記事ですので男女共に是非お読みください。
L01とは
![](https://assets.st-note.com/img/1667151838537-FYkbFoWhjz.jpg?width=1200)
CMやスチール写真、SNS、MVなど様々なスタイリングに用いられ、多くの人々の印象に焼き付いているであろうシルエット。
誰もが一度は目にしたことがあるであろうサンローランの誇る永久定番のレザーライダース。
サンローランを生き返らせる為にデザイナーのエディスリマン(以下エディ)がサンローランにクリエイティブディレクターとして就任する際にライダースをデザインさせないなら仕事は受けないとまで言い切った話は有名。
そこから数々の名作が生まれましたがその中でもひときわ有名になったライダースジャケットがL01である。
L01の魅力
L01の魅力はなんと言ってもその独特のジップとポケットの配置やシルエット、そして上質なレザーから生まれる
「圧倒的セクシーさ」
にある。
メンズ・レディース共に展開があり、身頃の打ち合いが全て右前仕様(メンズ打ち合い)になっており、レディースもユニセックスな印象を強く持たれる。
また体型が細身の男性はレディースサイズをメンズが着る事が出来る点もメリットかもしれない。
無機質なスタッズやジップ類と光沢のあるブラックから生まれるコントラスト、コンパクトな丈感、無駄なゆとりをそぎ落とし限界までタイトに仕上げライダースのシルエットをしたテーラードJKのような雰囲気は圧巻。
このようなパターンやシルエットはやはりエディの美学を強く反映している。
![](https://assets.st-note.com/img/1667151910963-E908JusgwV.jpg?width=1200)
パターンから読み取る魅力
ここからはコアな話になるため、使い方が知りたい方は飛ばしてください!
このL01なによりもパターンとディティールが神がかっているまさにマスターピース。
まず、なによりパターン上でゆとりをそぎ落とし完璧な若干の逆三角形のストレートなシルエットを構築。
動きやすさを考慮したバックのアクションプリーツというシルエットを崩さない工夫は素晴らしい。
多くの方が気にしていないが実はこのJKの最も凄いポイントでありその後のライダース業界を震撼させたパターンがダブルライダースの特徴である前の打ち合いが大きい故に前を開けると身頃がハの字に開いてしまう問題を完全に解決した
「前を開けている状態で身頃が垂直に落ちるパターン」
なのである。
![](https://assets.st-note.com/img/1667152504784-sbznOA3LL2.jpg?width=1200)
むしろ前を開けて着る為に設計されているパターンで、前を締めると超絶タイトになる仕様はこのL01の大きな魅力でありエディのルード・タイトな服作りを反映している。
次にバックシルエットもカッティングを直線にしシャープに作り込みダーツを美しく分散。
特徴的な三角形のキドニーバックルデザインとスタッズをつかったアイポイント操作でより細くよりシャープに見えるように作り込み。
ショルダーのエポーレットはライダースの上襟にちょうど隠れて設計されており、チラ見せ具合がニクい雰囲気を作り出している。
ディティール・マテリアルの魅力
なによりL01の特徴とも言えるフロントジップディティール。
いままでライダースはアメリカン型やサイクロン型が基本であったが、L01はこれを完全にMIXしているフロントディティールを生み出した。
フラップポケットがよりアシンメトリー感を強くし、アイポイントになっている。
ジップも前を開けて着ると完全に縦横ストレートに見えるよう配置されており、視覚的にシャープに見せる演出がされている。
これはパターン上で何度も修正しなければ再現出来ない実は難しい技術をさらっと使うあたりハイブランドである。
そしてジップ部分にも強いこだわりがあり、太い号数のジップを使いあえてジップのエレメントを見せる仕様にすることで、無骨さと煌めきを演出。
全てのジップポケットの仕様も両玉縁のエレメント見せというこだわりよう。
流石コレクションを強く意識した、実用性で無くファッションに振り切ったライダースである。
余談ではあるがジップはラッカーニ社の高級ジップを使用し独特の煌めきと滑らかなジップ操作が可能。もちろんヨーロッパやアメリカ高級ブランドによくある
「左差し」
で、使うたびに満足感と特別感をUPさせてくれる。
ちなみに使用感では右差しが一般的なので馴れるまで差しにくいのはご愛敬。
マテリアルは最高級ラムを基本としてカーフレザーなどの展開もありクラックレザーやスタッズ仕様、コーティングレザーまで幅広い展開があるがまず一着目は
ラムレザーをオススメしたい。
滑らかでセクシーなラムこそこのライダースの真骨頂である。
最近店頭に並んでいるL01は裏地がヒョウ柄で傑作だと個人的にはおすすめ。
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使用方法・コーデ基礎・こんな人にお薦め
ではどうこのアイテムを使うか。王道から抜け感コーデまサクっと提案。
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メンズレディース共用
OUTER L01
TOPS クルーネック/VネックT・ハイネックニット・パーカー
BOTTOMS スキニー・クラッシュスキニー・ストレートデニム・レザースキニー・バイカーデニム
SHOES ヒールブーツ/ブーツ・ハイカット/ローカットスニーカー
ACCENT シルバージュエリー・ロングストール・スカーフ・クラッチバッグ・サングラス
OUTER L01
TOPS Yシャツ・ブラウス
BOTTOMS スラックス・チノパン
SHOES ローファー・ヒールパンプス(レディースのみ)・レースアップシューズ
ACCENT タイニーベルト・トート・アイウェア・時計
これぞ王道サンローサンスタイル。ルード感を出す基本とオフィス間の移動などにシャツの上からさっと羽織るNYスタイル。
メンズ専用
OUTER L01
TOPS スウェット・Tシャツ
BOTTOMS ジョガーパンツ・サルエルパンツ・ショートパンツ
SHOES スニーカー・ランニングシューズ・エスパドリーユ
ACCENT クラッチバッグ・ゴールドアクセリー・アイウェア・時計
リラックスしたラグジュアリーな雰囲気の中にアクセントとしてL01を差し込み緊張感をだす上級コーデ。
レディース専用
OUTER L01
TOPS Tシャツ・ブラウス(タイカラーだとなおよし)・ワンピース
BOTTOMS ワイドパンツ・ロングスカート(レース推奨)・タイトスカート(マーメイドシルエット推奨)
SHOES ヒールパンプス・ヒールサンダル・ハイカットスニーカー・ハイカットブーツ
ACCENT ビッグバッグ・クラッチ・シルバー/ゴールドジュエリー・ストール・スカーフ
![](https://assets.st-note.com/img/1667152823545-LpufpVnfga.png?width=1200)
親和性高めブランド
Celine・BALMAIN・Dior・AlexanderMcQueen
お薦めな人
マニッシュ、クール、エレガントに遊びを作りたい
カッコよくなりたい
セクシーに見られたい
オフィスカジュアルでアクセントが欲しい
若くなり過ぎないライダースファッションがしたい
人に舐められたくない
注意点
なによりの注意点は、L01は装飾性が高く他のアイテムとぶつかりやすいため他のアイテムはできる限りディティール抑えめで差し込むとよい。
そしてギラつき感がでてしまうので、柔らかいコーディネイトには向かない。
パターンがタイトで尚且つアームホールが狭く袖山が高い為、激しい動きには対応できない。
なにより重要なのは丈感!
絶対にヒップトップより上に丈が来るように調整する必要性あり!
サイズ感が様々なので女性は着丈短めを選ぶとしっくりくる場合が多く、男性の場合ヒップトップ−5cmあたりに丈が来るようにサイズを選ぶとよい。
丈短めでモードに着たい場合はレディースサイズを推奨。
そしてシーズンによって微妙にサイズピッチが違い、ゆったり着たいなら最近のものを、タイトに着たいなら過去のシーズンのものを中古などで探す必要あり。
今回の学美はここまで!また更新をお楽しみに!
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