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いじめで転校――本当に転校するべきなのか?
学校でいじめの被害や学校トラブルに遭い、転校を考える。
本来なら、なぜ被害者が転校しなければならないのかという疑問が浮かぶはずです。悪いことをしたのは加害者なのに、なぜ被害者が環境を変えなければならないのか。
でも、実際には学校が加害者をかばい続け、何の対応もしてくれないことが多い。そうなると、被害者側は「このままでは子どもが守れない」と、転校を視野に入れざるを得ない状況になります。
新しい環境に馴染めるのか?転校の不安
ちょうど次の学年に上がるこの時期、転校を本気で考えている親子も少なくないのではないでしょうか。
「転校してうまくやっていけるのだろうか?」
「新しい学校の環境はどうだろう?」
「今度こそ、友達はできるだろうか?」
転校すれば、いじめてきた加害者とは離れられる。
でも、また新しい環境に馴染めるかどうかという別の不安が生まれます。
被害者にとって、転校は決して「前向きな選択」ではなく、「仕方なく選ぶ最後の手段」なのです。
転校=問題解決?それでいいのか
被害者が転校すると、学校は「もういじめは解決した」と思うのでしょうか?学校にとっては、被害者がいなくなれば「問題は終わった」ことになるのかもしれません。
でも、加害者は何も罰を受けず、何も変わらないまま。
もしかしたら、次のターゲットを見つけて、また同じことを繰り返すかもしれません。
結局、被害者だけが負担を背負わされ、泣き寝入りする形になるのです。
そんなのは、あまりにも理不尽だと思いませんか?
本当に守るべきものは何か
どれだけ納得できなくても、学校が動かない以上、「子どもを守るために転校するしかない」という選択をするご家庭もあります。
そして、転校によって新しい環境で幸せに過ごせるなら、それが正解なのかもしれません。
でも、転校をせずに「学校の責任を問う」「加害者への指導を求める」と訴え続けるという選択肢もある。
どの選択をするにしても、本当に守るべきものは、子ども自身の安全と心の平穏であるはずです。
転校するか、しないか――。
この決断に正解はないけれど、どうか被害者だけが傷を背負わされる社会であってほしくないと願っています。