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管理職の方針に縛られた担任の先生

子どもがいじめに遭ったとき、親としては、まず担任の先生に相談するのが最初の一歩です。子どもがクラスでいじめに苦しんでいることを知り、勇気を出して担任の先生に相談しました。その先生は、最初はとても親身に話を聞いてくれました。「お子さんの安全を守るために、すぐに動きます」と言ってくれて、この先生なら信頼できると思いました。

しかし、その後の対応は、私が期待していたものとは大きく違いました。いじめの事実を調査すると言っていた先生が、管理職との会議を経た後、まるで別人のようになってしまったのです。話し合いの場でも、以前のような熱意は感じられず、「まずは子どもたち同士で解決を目指しましょう」といった曖昧な言葉が繰り返されるようになりました。

私は直接担任の先生に「どうして対応が変わってしまったのですか?」と尋ねました。すると、先生は申し訳なさそうに、「学校全体での方針があるので、私個人では動けない部分もあるんです」と言いました。その言葉を聞いて、正直ショックを受けました。子どもを守るために何かしたいと思っている先生が、管理職から学校の方針を押し付けられ、動けなくなっている。それが悲しい現実なのですね。

この経験を通して痛感したのは、学校という組織の硬直した体質です。
担任の先生個人には、子どものために動きたいという気持ちがあったと思います。でも、その思いが管理職や学校全体の方針に押しつぶされ、結果として被害者が救われないという現実があるのだと感じました。

学校は、組織の評判や体面を守ることよりも、子どもたち一人ひとりの安全と安心を最優先に考えるべきではないでしょうか。このような経験を他の親御さんにはしてほしくないと心から思います。学校全体が、もっと誠実に問題に向き合える環境を作ってほしいと願っています。

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