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EduHub日記/ロサンゼルス留学記 1

Teacher K
2023年5月20日

初めまして。僕は工学とビジネスの観点から宇宙について研究をする大学院生です。この春、大学のプログラムを通じて、短期研究留学のため米国ロサンゼルスのUCLAという大学を訪問しました。

僕にとって初めての研究留学は、様々なハプニングが詰まった、でも一生思い出に残るような体験となりました。

その一部始終をこれからの記事で紹介できればと思います。お付き合いいただけると幸いです。

「海外武者修行プログラム」。そのプログラム名を見ると同時に僕は武者のことを想像していました。

戦国時代や幕末のような動乱の時代において、武士たちはコンフォートゾーンである自らの国や流派の外へと足を踏み出し、見知らぬ土地で、異なる価値観、流派、技を持つ者と交流・競合することで、より強い武士へと成長していきました。

研究においても全く同じことが言えます。

意識が戻った頃には、既に僕は応募用紙を埋め始めていました。

研究室に配属され、やっと専門性の片鱗と呼べるような知識を身につけ始めた僕に必要だったのは、そのわずかな専門性を良い意味で(あるいはフレッシュな角度から)こてんぱんにしてくれるより深い経験と知識でした。

このプログラムはまさにその目的を達成するのに適していました。

そしてこのプログラムの最も良い点は、「全部自分で決めて自分でやること」が求められるところです。

どこの研究室に行くか、どれだけの期間、どこに泊まって何をするか、全て自分で決めなくてはなりません。

引率されていくプログラムと比べて強い当事者意識を持つことになり、故に「1秒も無駄にしないぞ」という積極性と実行に繋がりやすいのです。

と同時に、自由には必ず責任が伴います。全て自分一人に委ねられていることは、失敗の不安との戦いの日々にも繋がります。

まぁどうにかなるでしょ精神で、僕は応募用紙を提出しました。

どの大学のどの研究室に行くかの選択は容易でした。

「どうせ行くなら世界トップのところ以外あり得ない!」、月の観測を行ったNASAのとある機器のデータを用いた研究をしていた僕は、そのミッションの最高責任者に研究室訪問のメールを送信しました。

場所はLAです。円ドルが不利な中、物価高の魔境に赴くことに。加えて、LAは治安が所々終わっていることでも有名です。限られた予算の中で、安全かつ有意義な留学をするという意味では既にハードモードになることが決定していました。

教授からの返信はわずか3分で返ってきました。非常に忙しいはずの研究者なのにと僕は驚愕・感心しました。しかも内容はOK!歓迎するとのことでした。これが僕の短期研究留学の始まりでした。

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