EduHub日記/国語の学習 3
Teacher H
2022年11月16日
本記事では、小中高生の皆さんに向けて国語の成績向上のためのヒントをお届けします!
これまでのnoteでは〈国語の成績を伸ばすには ~1,知識問題の大切さ~〉〈国語の成績を伸ばすには~2.「読解問題が苦手」を分析する~〉という2つの記事で、国語の成績向上のヒントをお届けしてきました。
今回はいよいよ「復習」に関する記事です。
他の教科に比べて、国語の復習の重要性は強調されていないように感じます。そのため、国語は復習をしないという方が多くいらっしゃると思います。なかでも、特に読解問題はやりっぱなしという方が多いようです。
しかし、他の教科と同じように国語の学習でも復習が非常に大切です。
ではどうやって読解問題の復習をすればよいのでしょうか?
おススメの復習法は〈本文を読み直すこと〉です。そして、読み直す際には〈文章を理解しきること〉を目標にします。
みなさんは試験で文章問題を解いた際、本文の内容を100パーセント理解できたことはありますか?「文章を全て理解した」と思えるようなことは稀ではないでしょうか。
そこで、試験の後、復習の際には〈文章を理解しきること〉を目標にした読み直しを行います。
では、具体的にはどんなことをすればよいのか、確認していきましょう!
①語句・表現の確認
試験の中では、知らない語句や表現にたくさん出会います。復習の際には辞書を使ってそれらの「読み」「書き」「意味」「例文」(+α「対義語」)を確認しましょう。
②文章構成の把握
文章がどのような構成になっているのか、どのように論理やストーリーが展開しているのかを考えてみましょう。本文構成を掴むことができれば、ほとんどの問題は難なく解くことができます。具体的なやり方としては、筆者・作者がどのような構成を用いているか考えて、本文を色分けしてみることをおススメします。
構成把握の際のヒント〈序論/本論/結論〉〈起/承/転/結〉〈具体/抽象〉〈結論/理由〉〈結果/原因〉〈目的/方法・手段〉など
③音読
音読の際には、「自分が理解できるスピードで音読する」ことを心がけます。たとえば、それまで馴染みない語句を慣れ親しんでいる語句に脳内変換しながら読んでいったり、抽象論と具体例の関係を意識しながら読んでいったりします。
こうした音読を、上記①②の後に行うことによって、十分復習ができているか確認できます。音読している中で「?」と思う部分があった場合には、①②に戻って意味や構成を確認してみましょう。
④要約文の作成
要約文の作成のためには本文の要旨を掴んでいなければなりません。①~③がしっかりとできていれば、要旨の把握はできているはずです。そのため、要約文は復習の仕上げとして行うのがおススメです。
要約文の長さは、本文の要旨を「一文」でまとめたり、「数百字」でまとめたりと様々なパターンが考えられます。自身にあったやり方でチャレンジしてみましょう。要約文を作成することは、本文への理解を深め確認するとともに「記述力」の養成にもつながります。
さて、本日は「復習」をテーマにお話をしてきました。
本日紹介した①~④をすべての文章にすることが出来ない場合でも、①だけは必ずやるようにしたり、何題かに一度は①~④すべてやるようにしたりと、自分にあったやり方で試してみて下さいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!次の記事でお会いしましょう。