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👀私の視点[憎たらしくて愛おしいのは完璧じゃないから]
今回改めてアメリカの母校に足を運び、私が在籍した4年間と卒業後の17年を噛み締めました。
私にとって、あの非日常空間での生活はどういう意味があったのでしょうか。
今やテンスクールと同列にされるほどの学校になっているNMHですが、私が会った卒業生たちは複雑な気持ちでした。
みんなが決して母校の評判が上がることについて手放しで喜んでいるわけではないのです。
もともと気取らずにいい教育を受けられることがウリの学校でしたので、人気を取りに行ったりカッコつけること自体がカッコ悪いと感じる人もいます。
あと、単純に内実を知りすぎているというのもあり、対外的なイメージや評判がインフレを起こしていないかも純粋に心配している節もあります。
卒業生のなかには、母校で勤務している人がいます。そういう人たちを通じて、卒業生にはいろんな内部事情が流れ出てきます。
先生のなかにも、長く学校にいながら、壁を作らずに生徒と近い視点で話してくれる方もいます。
不倫、淫行、不謹慎行動。もう次から次へと出てくるでてくる裏話…
なんの浮いた話もなく長く勤めている先生が逆に異常に見えてくるほどです。
誤解がないようにいうと、こういう噂が流れるのはほんの一部の先生です。
それにしてもボーディングスクールというのは本当に不思議なところです。
ボーディングスクールの生徒たちは、世間から切り離されて「選抜されたほかの子たち」と一緒に「良い教育」を集中的に施される。
一歩間違えれば洗脳機関です。
その分、濃い体験と人間関係ができるのは間違いありません。そのおかげで私も世界中に友達はいるし、思考力や忍耐力は鍛えられたし、今の仕事もできます。
でもここでの4年が終わったとき、私はもう十分だと心から思っていました。燃え尽きともまた違うと思っています。
ボーディングスクール。蒸留されて特殊でいびつな環境。
こんな環境で過ごすのは、生徒なら長くても4年ですが、先生は長ければ半世紀近くいることになります。
良くも悪くもどこかおかしくないと、いい年した大人がこんなところでやっていけません。本当に。
ただそんな不完全な理想郷には、そこだけの魅力があるのも確かなんです。
私の母校に対する感情が玉虫色なのは、不完全がゆえの憎愛が入り混じっているからです。
在学中の体験や卒業後のキャリアをポジティブなものにするのは、私次第。
卒業生一人一人の言動が、後輩たちの体験やキャリアをポジティブに変えていくのだと責任を感じています。
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