”STEAM”な視点から探究していくこと~つながる、そして広がる~
この記事を開いたあなたが、今一番興味のあること、知りたいことは何ですか?
記事を書いている私、タマちゃんは2つ思いつきました!
「お弁当のおかずのバリエーションを増やしたい」
「人への誕生日プレゼントって何が喜ばれるんだろう」
日々思うことにしても、勉強にしても、自分の興味のあることであれば、どんどん知って深めていきたいものですよね!
今回は、そんなあなた自身の興味・関心からはじまる、”探究”のお話。
先日、ある高校で、「総合的な探究の時間」いわゆる”探究(学習)”について、大学の同期2人とプレゼンターとして招かれお話しする機会をいただきました。
テーマはズバリ
「”探究”が始まるけど、なぜ必要なの?どうやって学習を進めていくの?」
現場の先生方からしても、普段の授業と毛色が違う学習の時間なので、いろいろ手探りの状態で進めているとのこと。もちろん、生徒はあまり実感がわかないままに学習が進んでいってしまう状態…。
そのため、2つのコンセプトで喋ろうと用意しました。
①探究は何も難しいことをする学習ではない、少し学習の意識を変えるだけで十分
②でも、探究は1人ひとりの将来のありたい姿であるために重要なもの
そこで思いついたタイトルが…
「つながる、そして広がる探究」
プレゼンは、「新型コロナウイルス」をテーマにウェビングすることから始まります。
生徒たちもそれぞれに思いつくものを書いていました。「10万円給付金」に「倦怠感」など…昨年よく聞いた言葉ですね。
グループで交流もしたので、たくさんの言葉が出てきていましたが、ここでコンセプト①意識の有無と変化に気付いてもらいます。
そう、身の回りのことや社会のことについて考えるとき、私たちはいろいろな教科・分野の内容を無意識に、つなげて考えていますよね!
これは大学以降の学習にも当てはまることです。
理系・文系のくくりはあるものの、教育学や経営学、医学などの学問は1つの学問の中で考えられるものではなく、答えもありません。
しかし、小学校~高等学校の学習の多くは、教科に分かれていて、教科書の順番の決められた内容を、自分のペース関係なしに進んでいってしまいます。テストで点数もとらなくてはならない。それで苦手意識を持ってしまう子もたくさんいます。
また、少し話は変わってしまいますが、これからの不透明な社会の中で
「仲間と一緒に、新しく創造・革新を起こしていける人材」
も強く求められてきています。
大学生・社会人になるにあたって、急に学び方や求められることが変わってしまうことはとても不安なことですよね。
でも、大丈夫。コンセプト②がここで登場。
”探究”の学習を通して、まずは、自分の興味・関心を、知識をつなげ、同時に人とつながることで、広げていってほしいのです。
できることから少しずつ、の考え方で。
私の話の後には、探究を進めていく具体例として、
・「仲間とつながり広がる楽しさ」について、グループワークに興味を持って探究した学生が、
・「自分の中でつながり広げる楽しさ」について、大学での学びを楽しんでいる学生が
それぞれ魅力的なプレゼンをしていました。
生徒たちも、3つのプレゼン中、静かにとても一生懸命メモをとって、真剣に聴いている様子でした。少しでも探究していくことにワクワクを感じてくれていると嬉しいです。
今回はSTEAMクリエイターズとしての活動ではありませんでした。
しかし、教科・分野横断的に「つながり、広がる」探究を、人と協働して行っていく学習形態は、”STEAMな学び”の1つの姿と考えています。
小学校と中学校では総合的な学習の時間が、高等学校では総合的な探究の時間が、これからより重視され活発になっていきます。
STEAMクリエイターズとして、子どもたちが学校でも、家でも、どこでも夢中になれるような教材を考えていきたい!それが少しでも探究の手助けになればよりいい!
改めて強くそう思えるような時間でした!