アメリカの秘密結社
ワシントンDCには秘密結社がたくさんあります。秘密結社だなんて都市伝説だと思っていたけれど普通に存在します。秘密と言っても隠れてはいません。豪華絢爛な建物とそこに入っていく紳士淑女がいて、会員以外立ち入り禁止の文字が小さく掲げられているだけです。(正確に言うとエリートや上流階級の人のみが入れる招待制のソーシャルクラブです)
例えばコスモクラブ。
1878年にできた招待制のソーシャルクラブで大統領3人、副大統領2人、ノーベル賞受賞者36人など錚々たるメンバーが会員です。
日本でも有名なフリーメイソン。
ジョージワシントンやルーズベルトなど歴代大統領が少なくとも15人が会員。45人しかいないのに。
アメリカは自由の国、アメリカンドリームの国だけれど、議会での議論のほとんどは事前に、この招待制の会員制のソーシャルクラブのような場所で根回しがされているんだろうな。社会というのは一般人には変えることができなくて、一般人は配られたカードで勝負するしかないんだろうな。コスモクラブの白く美しいギリシャ様式の私には入れない美しい建物の前で暗い気持ちになってしまいました。
そんな時、故・瀧本氏が遺した講義の文字起こしに出会いました。
秘密クラブをつくる、、、?
ゆるやかで、したたかな組織?
目の前にある秘密結社の建物とiPhoneの画面を交互に眺めていると、頭の中に吹き出しがポンポンと溢れ出しました。
瀧本氏の檄を読む前と読んだ後の頭の中身を整理するとこんな感じだったと思います。
I used to think... (読む前)
・私の夢は「どんな環境に生まれても、子どもたちが自分の可能性を信じ、未来を自分の力で切り開けるような教育システムを作ること」
・そのために教育政策のブレーンになりたい。
・いくつかの自治体では親の社会経済地位と子供の成績や心理状態との関連性の分析をさせてもらったが、もっと自治体の教育政策つくりに貢献したい
・そのためには、もっともっと勉強して力をつけなくては
・実績と研究計画が認められコロンビア大学の教育大学院に合格した
・さて、ここからどうしたら、、、?
Now I think... (読んだ後)
・そうか。自分がブレーンになるのと同時に、ブレーン"ズ"をつくればいいんだ。
So I will... (私の宿題)
2028年までに、首長や教育行政担当の方から声がかかるような「教育政策のブレーン集団」をつくる。コロンビア大学には学びにいくのではなく、利用しにいくことに決めた。
・豪華な建物もなく秘密でもない教育政策の専門家集団をつくる
・ブレーン"ズ"加入に必要なのは、教育への情熱と知的体力
・イデオロギーはなるべく多様な方がいい
そのために、大学院生活では
・看板を掲げて集まった人たちと査読付きの関連論文を淡々と読む。
・コロンビア大学では今までの調査研究をたくさんの教授に見せて周り、共同研究者を見つける。
・子供の貧困や教育機会格差に関心のある地方自治体の教育委員会や福祉課のパートナーを見つける。
そう。生きてる限り何度だって再チャレンジできるんだから、できるだけたくさん試行錯誤したいと思う。教育政策の秘密結社に興味のある方はTwitterのDMください。
顔をあげると、目の前の白い建物は、もう冷たく私を見てはいませんでした。これからきっと出会える仲間と「ファイトクラブ」するのが楽しみです。私たちの力で、世界を変えよう。こどものどうせをなくしましょう!