❼出願・直前準備
願書がどの程度合否に影響を及ぼすかは学校によって違います。ただし、さほど重要視していない学校であっても、願書をもとに面接を行われるケースも多々ありますので、真剣に取り組む必要があります。願書は親が直接的に受験に関与できる、子供の頑張りの底上げをできる数少ない機会なのです。1年間の子供の頑張りを見たら、親がここで手を抜くわけにはいきいません。妥協せずにやり抜きましょう。
それから、備えあれば患いなしというように、ゆとりをもった直前準備が大事です。受験日が近づけば近づくほど余裕がなくなってくるので、少しでも余裕のあるうちに準備をしましょう。
7-a. 願書の練習をしよう
とにかく1校だけでもいいので、早めに願書に着手しましょう。できればゴールデンウィーク辺りで取り組むと精神的なゆとりがでるだけでなく、説明会で聞くべきポイントや勘所が明確化されるなどいいこと尽くしです。受験年度の願書が入手できるのはまだ先かと思いますが、前年度のもの等をWebから確認できたり、幼児教室にナレッジがあると思いますので前年度のものでも早めに入手しましょう。
志望理由、教育方針、子供の様子などベーシックな質問でも、いざ書き始めると筆が止まる人が多いです。出願直前でこの状態になるととても焦って良い願書は書けなくなると思います。
私は外資コンサルという職業柄、物事を構造化することに慣れており、ほとんどの学校に対応できる記載パターンを発見しました。近日中に願書の書き方も別途記事にまとめて参りますので、気になる方は是非フォローをお願いします。
7-b. 直前準備に取り掛かろう
入試直前は、子供の学習だけでなく、体調管理に気を使ったりするだけでも一苦労。他にも準備することが盛沢山です。ここでは直前準備の重要なポイントを整理します。
準備1. 募集要項を入手する
募集要項や願書の配布が開始する時期は8月下旬~10月です。この時期になったら学校のHPを良く確認するなど、アンテナを張り巡らせましょう。
募集要項の入手方法は大きく以下の2通りあります。
直接学校に取りに行く
学校HPや出願サイトからダウンロードする
我が家が受験した小学校の7校のうち、前者は3校、後者は4校でした。
準備2. 正装や当日着る物・使う物を揃える
児童、親の正装、当日の持ち物を買いそろえましょう。
購入すべき物の詳細は以下の記事にまとめてますのでここでは省略します。
準備3. 出願に必要な本人写真・家族写真を撮る
多くの学校で出願時に本人写真が必要です。まず、志望校の募集要項などを確認し、どのような写真が何枚必要か確認しましょう。
誰の写真が必要?
我が家の受験した小学校7校はすべて「本人写真」だけで出願できましたが、学校によっては、本人の写真だけでなく家族写真が必要な場合もあります。写真の形式は?
電子データ形式、紙形式どちらで必要か確認しましょう。我が家が出願した学校はで電子データ形式のみで出願できた学校は7校中1校だけでした。
ほとんどの学校では両方の形式が必要になりますので、両方揃えることになるでしょう。サイズは?
紙形式の場合、学校によって必要なサイズは異なります。
我が家の場合は以下のサイズが必要でした。このように学校から求められるものは異なりますので良くチェックしましょう。4 cm × 3 cm:2校
4.5 cm × 3.5 cm:1校
5 cm × 4 cm:3校
電子データのみ:1校
何枚必要?
出願用と受験票に貼る用で複数枚必要な学校も多いです。募集要項などを良く確認しましょう。
出願時に糊で貼るときに指紋が付いちゃう等の失敗もあり得ると思いますし、直前になって出願校を増やすケースもあるかもしれませんので、多めに買っておいて安心しても良いかもですね。我が家は結構多めに買って余ったので家に飾ったりしています(笑)。どこで撮影する?
幼児教室の先生から、「某小学校(T小学校)の校長先生とお話して写真の見栄えが合否に影響を及ぼすことがあるか確認したら、その校長先生は本人確認のみが目的だから合否には影響しないとおっしゃっていた」と聞きました。
従って、過剰に拘る必要はないと思いますが、写真館で撮影するのが無難でしょう。
我が家は「高島屋写真館」で撮影しました。「小学校・幼稚園受験用 証明写真」という商品が用意されていることから分かるように、多くの受験者が利用しており、お店の方・カメラマンの方も慣れております。無難に綺麗に仕上がったと思いますし、焼き増しをWebから注文できたりするので便利でした。
準備4. 出願する
いざ出願しましょう。「7-a. 願書の練習をしよう」をしていない方、ここでめちゃめちゃ焦ります。
通っていた幼児教室の先生からは、ゴールデンウィークあたりから口酸っぱく「願書準備よろしく!」って言われるのですが、準備を疎かにして出願前に焦っているご家庭も実際にいらっしゃいました。
「共働きで忙しい」「幼児教室や学校説明会で忙しい」。。。分かります。心底共感できます。我が家もそうでした。ただ、受験日が近づけば近づくほど忙しくなりますし、心にゆとりはなくなってきます。だからこそ早めに余裕をもってゴールデンウィークあたりから「7-a. 願書の練習をしよう」をしてほしいです。
準備5. 体調・メンタル管理を徹底する
これ、めちゃめちゃ大事。そして、めちゃめちゃ難しい。
長期に渡って家族一丸となって頑張って取り組んだお受験準備、体調不良によって当日受験できないような事態はなんとしても避けなければなりません。とは言ってもできることは限られているのですが、後悔のないようにやれることはやって、あとは本番の朝、風邪ひくことなく元気に目覚めてくれることを祈りましょう。
早寝早起き
受験直前の追い込みで遅くまで学習させたくなる気持ちはわかりますが、当日体調を崩したら本末転倒ですので、グッと堪えて、早寝は徹底しましょう。早寝ができれば自然と早起きになっていくと思います。衛生習慣の徹底
コロナ禍は終わりましたが、手洗いうがい、アルコール消毒などはやったほうがいいでしょう。我が家では人込みのマスクも一応やってました。メンタル管理
受験が近づくと親もピリピリ、幼児教室内もピリピリ、伝染して子供もピリピリしてきます。
我が家では、なるべく子供に自然体で過ごしてもらうように親も自然体を心がけ生活していました。最後の追い込みをかけたい気持ちもありましたが能力を引き上げるよりも、受験直前は子供が最大限のパフォーマンスを発揮してもらえるように舵を切りました。このような意識や方針を夫婦間で共有しておいた方がよいです。
準備6. 朝型にシフトする
多くの小学校では、時間帯を分けて考査を実施しています。受験者側で希望の時間を選べるケースはほとんどなく、学校側から指定された時間に行き、考査を受ける必要があります。朝早い時間に考査が行われることもあり、「受験が近づく頃には朝型にしてください」幼児教室の先生からも口酸っぱく言われていました。
ちなみに、我が家が受験した学校で一番早い時間帯は「7:40学校集合」でした。朝6:00に起き、6:45に家を出発しました。小学生の今では普通ですが、受験当時は「起きれるかな、パフォーマンス発揮できるかな」と不安でした。
準備7. 考査当日の計画を立てる
落ち着いて受験できるよう、考査当日の計画は綿密かつ不慮の事態も想定して事前に計画を立てましょう。
持ち物の確認
考査当日の持ち物は学校ごとに微妙に異なることがあります。受験票、受験案内や募集要項を良く読んで確認しましょう。
どの学校にも持っていく持ち物は「受験持ち物セット」として小さなポーチに入れて準備しておくと良いでしょう。持ち物は以下の記事も参考にしてください。
朝起きてから受験会場までの過ごし方の確認
会場はどこか、何時集合か、どのように行くか、誰が付きそうか整理しましょう。集合時間から逆算して何時に起きる必要があるか、お昼ごはんやおやつは必要か等も整理しましょう。ご兄弟がいらっしゃる場合は、ご兄弟の面倒を誰が見るか、祖父母に頼る必要があるか等も確認しておきましょう。
乗るバス、電車の時間はもちろん、休憩や食事をする場所・時間なども綿密に計画を立てておくと当日落ち着いて行動できるでしょう。会場での過ごし方の確認
会場に到着後、受験まで時間があることが多いでしょう。その際にどのように過ごすかあらかじめ確認・準備しておきましょう。
実際に受験会場に行ってみると、以下のような方法で時間をつぶしている子が多いです。絵本や図鑑
間違え探し
塗り絵
折り紙
迷路
約束事の確認
考査当日はいろんな所作が先生方に見られます。学校最寄り駅~会場あたりまでは「しっかりとした子供」として振舞うように約束事を確認しましょう。ふざけない、甘えない
挨拶をする
他の子供と喧嘩しない・優しくしてあげる
(行動観察や自由遊びなどで喧嘩する子供がいます)カンニングしない 等
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