数学の解答を渡す
私は教科書、ワーク、課題のワークを最初から渡している。
例題の説明は短く演習の時間を多くとっている。
「問題を解いていて分からなければ、教科書を読んだり隣の人に聞いたり、解答を読んだりしてみて。解答を読んでも分からなければ隣の人か私に聞いてね。」
「早く終わった人は丸つけして、似た問題をワークで探して解いてみて。」
そう声をかけてる。
今まで演習問題を先生に解説してもらってきて分かったつもりになってた生徒からは授業後の振り替えシートで「もっと詳しく解説してほしい」と言われる。
でも数ヶ月後には授業に慣れてきて
自分で教科書・解答を読んだり、質問したりできるようになってくると
そのような不満はなくなる。
自分のペースで進められるからいい
と言われる。
もちろん、どうしても一人で進められない生徒もいるが、
全体で解説する必要がないので
その分個別に解説でき、
その生徒が苦手な部分を時間をかけて教えることができる。
個別指導では
教科書をめくって一緒に読んだり
解答の「日本語の部分」に注目して読んだりする。
そうして
教科書の読み方、解答の読み方を学ばせる。
受験時、先生が付きっきりで指導できるわけではない
社会人になってからもそうだ。
一人で勉強できるようにならないと
家で一人で勉強ができない。
だから私は
教科書・解答を適切に扱えるように指導する。
解答を渡すと、
最初の頃には
最後の解答だけみてマルバツをつけて終わる生徒もいる。
丸写しして無駄話を始める生徒もいる。
「ここはどういうこと?」と声をかけるようにして、自分で深く考える癖をつけさせていく。
それでもいい加減にやる生徒は
最初のテストで点数が取れない。
でも、その結果を受けて
少しずつ授業の受け方が変わっていく。
私は宿題は出さないが、
生徒が教科書・解答を読めるようになってくると
予習・復習を自主的にする生徒が増えてくる。
教科書・解答を読むのは多くの生徒にとって難しいと思う。
だけど、私は
「教科書・解答ってすごく読むのが難しいと思う。でもこれは高校生が読めるように作ってるんだよ。だから勉強ができなくてもせめて教科書・解答読めるようになって卒業してほしい」
と生徒に伝えている。