地縁がない自治体を受けても受かりますか?公務員試験の疑問に答えます#3
公務員受験生や公務員検討中の方々のよくある疑問をまとめた連載noteシリーズ第三弾です!
ここでは、公務員志望者からよく寄せられる質問に対し、編集部スタッフの長年の公務員講座運営経験や講師指導経験を元に、わかりやすく回答して参ります。
本シリーズは以下のマガジンにまとめられています。
記事は順次更新・追加していくので、公務員試験初心者の方は是非ともお悩みの解消の手引きとしていただければ嬉しいです!
さて、今回は地縁(生また、育った、親戚がいる、住んだことある、などのなんらかの関わりのことと思ってください)の無い地域の自治体でも受かるのかどうかについて解説します!
公務員試験は大学受験と同様に、併願にあたり制限は基本的にありません。
それがゆえに、どこにでも行く覚悟があるのであれば、スケジュールと身体が許す限り乱れ打ち受験をすることが可能です。
一方、公務員試験には面接があり、自分と全く関係ない地域を受けた時にどんな扱いを受けるのか?
気になる方も多いはず。
今回は、無関係な地域を受けたときに、本当のところどうなのよ?について解説します。
コメント欄のところで、今後解説してほしい疑問や質問を大募集します!
公務員試験で疑問に感じていることやわからないことをドシドシお寄せください。
※コメントには全て目を通しますが、直接返信はできないこともありますのでご承知おきください(__)
受験先の外来受験生に対する温度感と志望の熱意次第
本日も結論ファーストで参ります!
それでは、詳しく解説していきましょう。
地元組受験生優遇の傾向は多少あると思っておいた方がよい
これは差別でもなんでもなく、単純に外来組受験生は地元組受験生よりも採用上のリスクがあるからです。
本心では志望度が低く、内定を出したとしても本命の別の自治体に行く可能性が高いという疑惑がある
本当に強い理由がないと、合格して入職したとしても短期で辞める懸念がある
まず、改めて、公務員試験は併願が自由です。
そのため、受験生としては大学受験でいうところの滑り止め的な感覚で、あまり行きたくない(=志望度が低い)けれど、保険をかけるが如く受験する自治体があるのが一般的です。
現職の公務員の人は皆公務員受験を突破して公務員になっているため、このような受験生の心理や行動パターンは完全把握しています。
元受験生が今度は仕事として採用側に立ったとき、この手の志望度の低い受験生に安易に内定を出してしまって、内定辞退されてしまうリスクを恐れるようになるわけです。
内定を出しても蹴られるリスクを払拭できないなら、初めからそんな不安のない地元組受験生に対して内定を出しやすくなる傾向があります。
もう一つの懸念点の短期離職懸念への懸念について説明します。
こちらもやはり志望理由の低さに関連するのですが、特に地方公務員になった場合その自治体への定住・永住が前提になるからです。
民間の場合、オフィスから離れたエリアに住んで通勤することも普通ですが、
公務員の場合、県庁ならその県内、市町村庁ならその市町村内というように、自治体エリアの居住が前提になることが多いです。
※少なくとも、災害などの緊急事態が発生したときにすぐに駆けつけられる範囲内のエリアに住むことになると思っておいてください。
冷静に考えてみてください!
今まで縁もゆかりもない人がポッと出てきて、
と言い出したときにどう思うのかを…。
公務員試験もこれだけの歴史がありますので、恐らくどこの自治体も外部生を受け入れた経験はあるところが多いと考えられますが、
結局はその土地が合わないとかの理由で離職されてしまったなどの失敗事例を抱えているハズです。
この点、やはり地元組受験生のほうが、地元に定住したいという動機に一定の合理性が認められるのは間違いないので、採用後も地元組のほうが安心感があるということです。
外来種受験生は納得感のある志望動機は必須
翻って、外来種に対する懸念は【本当は志望度が低いのでは?】ということに尽きます。
裏を返すと、志望度の高さをしっかりアピールできれば多くの自治体できちんと合格することができますし、過去にそうした事例も多々ありますのでご安心を。
志望動機作成が苦手な人のために、以下の有料noteで志望理由の作り方を徹底解説しています。
よろしければ、こちらのノウハウを活用しつつ、志望動機を作ってみてください。
本当に外来受験生に不寛容な自治体は受験を避けるのがベター
地方の小規模な市町村庁など、本当に外来受験生に不寛容で、実質公務員受験システムが機能していないような自治体が存在しているのも事実です。
当たり前ですが、その手の自治体を地縁を持たざる者が受験しても合格は困難ですので、受験を回避しましょう。
こう言いたくなるのが人情なのは重々承知ですが、様々な憶測を呼んだり推測の域を超えることが難しいのもまた事実ですので、この場でのピンポイントでの紹介はしませんので、その点はお許しください(__)
不寛容な自治体はなんとなく雰囲気でしかわかりにくいところもありますが、逆に寛容な自治体を見抜くヒントはあります。
外来種に寛容な自治体の見極めのポイント
どんなに地方で小規模な自治体であったとしても、以下の自治体については外来受験生に寛容である可能性が高いです。
まず、採用情報ページなどで確認してみて欲しいのが、外部受験生の採用実績の有無です。
外部からの受験生の採用が確認されていれば、実際に合格者が出ている証拠となるので、寛容である可能性は高いです。
しかし、一点注意が必要なのは、外来種に寛容であった過去があったとしても、現在はそうではなことがあり得ることです。
公務員民間とも、採用政策におけるスタンス(欲しい人物像とか)は毎年変化していることが普通なので、過去の実績はあくまで参考程度に留めておくのが安全です。
もう一つ手掛かりになるのは、UIJターン枠と呼ばれる、地元以外にいる受験生の採用を設けている自治体です。
特にIターンを設けている場合、地縁がなくても受け入れることを表明しているようなものなので、外来組にかなり寛容である可能性が高いと推測できると思います。
なお、【UIJターン枠】で検索をかけると、公務員試験の採用ページがたくさんヒットします(今年の受験用のものではないかも知れないのでご注意)。
一番上にヒットした福島市の採用ページを以下に載せておきますが、興味のある方は実際にググってみてくださいね。
最後に念押しになりますが、
実績があったりUIJターン採用枠があったりして、外来受験生に寛容であったとしても、志望動機が厳しくみられることは変わりないので、抜かりなく準備していってくださいね。
質問はコメント欄までお寄せください!
今回は「私は受験できますか?」へのご回答として、受験要件の傾向と解説をお話ししました。
そのほか、公務員受験について調べていく中でよくわからんネタについて、今回のように愛をもってご回答申し上げます!
それでは、質問をドシドシお待ちしています!!