私は受験できますか?公務員試験の疑問に答えます#1
本日より、公務員受験生や公務員検討中の方々のよくある疑問をまとめた連載noteシリーズをスタートします🎊
ここでは、公務員志望者からよく寄せられる質問に対し、編集部スタッフの長年の公務員講座運営経験や講師指導経験を元に、わかりやすく回答して参ります。
記念すべき第一回は、
について回答します!
公務員試験って、制度が複雑で種類も多いので、慣れていないと調べ方すらよくわからなかったりしますので、ちょっとした疑問の解決にお役立てくださいませ。
コメント欄のところで、今後解説してほしい疑問や質問を大募集します!
公務員試験で疑問に感じていることやわからないことをドシドシお寄せください。
※コメントには全て目を通しますが、直接返信はできないこともありますのでご承知おきください(__)
公務員試験のシステムは受験にそっくり
一旦本題に入る前に、公務員試験の世界の歩き方のコツを先に教えておきます。
ここからの内容をきちんと掴んでおけば、それ以降の解説はほとんど不要になるwくらい重要です。
なんでかというと、ここが理解できれば些細な論点は調べて自己解決できるからです。
さあ、そのコツとやらは何かというと、
公務員試験は大学受験の世界に非常によく似ているので、懐かしの受験生時代を思い出しながら調べていけばOKということです。
そこで、大学受験の基本的な受験ルールを復習します。
大学入試って以下の条件が基本でありつつ、
原則的には高校卒業相当の学歴要件
入学時に18歳以上の年齢要件
基本的には高校で習った5教科7科目から筆記試験が出題
国立大学を受験するならセンター試験の受験が必須だの、AO方式を使うなら面接と論文で受験できることもあるだの、色々な受験バリエーションがあるのでした。
何が言いたいかというと、基本ルールとしておよそ共通のものがありつつ、学校や受験枠ごとに若干のバリエーションや個性がある世界なんですね。
公務員試験も同じです。
基本的な受験ルールは大体共通のものがありつつ、詳細については自治体やら省庁ごとに若干の個性がある感じです。
本シリーズで公務員試験の通(ツー)になれるように徹底解説していくのですが、おそらく、全部読み終えた時にはここで言っている意味が心底わかるようになると思います。
大事すぎることなので、もう一度言っておきます。
では、本題に参りましょう!
受験可否の簡単な調べ方
受験可否は年齢と国籍で決まる
こちらを大原則として覚えておきましょう。
恐らく読者は日本国籍保有者が99%と思うので、国籍は日本を前提として話を進めます。
そうすると、受験可否の判断基準は年齢だけです。
公務員試験では一般枠(1類とか3類、大卒程度とか高卒程度、みたいな感じで書かれています)が最も採用人数の大きな枠になるんですが、この一般枠の年齢条件が30歳付近で引かれていることがほとんどです。
もちろん、試験ごとに個別具体的な例外はありますが、まずは大原則を捉えるのが超重要。
試験によっては35歳までOKだったり、年齢無制限もあります。
例えば、東京特別区(東京にある自治体です。念のため)であれば、一般枠の年齢制限はこんな感じです。
百聞は一見に如かずとはまさにこのことですので、実施に採用サイトに目を通してみましょう。
東京の特別区を受験する方ばかりではないですよね〜。
そんな時、ご自身が受験しようと考えてる自治体についても以下のようなキーワードでGoogle大先生にお伺いすれば、受験要件はすぐに出てきます。
こんな感じで自分で調べてみてください。
また、何か疑問が出てきたときに一次情報として公式サイトにあたる癖をつけておくこともめちゃくちゃ大事です。
余談ですが、予備校では会員・非会員を問わず、日々「私は公務員になれますか?」の質問が大量に寄せられます。
正直、予備校の関係者や、どこの誰が書いているのかわからないアヤシイサイト(このnoteも含めですがw)で調べるより、自治体の公式情報にあたって確認することが一番正確ですし、安心・安全です。
大事なことなので、もう一度言います。
年齢オーバーしたら中途枠を検討する
受験要件調べてみたら、早速、年齢制限に引っかかりました。
どうすればいいでしょう?
ご安心ください。
この場合、経験者採用とか社会人枠と呼ばれる中途採用枠を受験すればよろしいです。
中途枠は年齢不問(正確には59歳までの年齢制限)の受験枠ですので、オーバーエイジな方々はこちらで勝負をかけることになります。
先ほどご紹介の東京特別区だとこんな感じです。
この中途枠の傾向と注意点をまとめるとこんな感じになります。
年齢は不問である一方、最低5年程度の職歴が求められる
筆記試験は一般枠より簡単だが、面接は厳しい
募集人数は一般枠よりも少ない(つまり競争倍率が高くなる)
ここも話は逸れますが、大学入試の一般枠と編入枠の関係にめちゃくちゃよく似てます。
大学にも中途編入の枠が用意されていて、上手に使えば学歴ロンダリングできちゃったり、場合によっては医者になれちゃったりします。
筆記試験は一般枠よりも平易なことが多い一方、面接が厳しくて倍率も高いので、受かりやすさ的なとこだとなんともいえぬ的なところもあります。
話を元に戻しますが、公務員試験の中途採用枠も一緒です。
一般枠と中途枠どちらも受験可能な場合は上記の注意点もよく考え、どちらで受験するか考えましょう。
職歴がないです。どうすれば?
この場合、2つ方法がありえます。
昨今、公務員試験では就職氷河期世代枠という採用枠が設けられることが多いです。
例により東京特別区だとこんな感じです。
氷河期枠だと人によっては厄介な職歴要件もありませんので、今更職歴をつけるもへったくれもにような方の場合は氷河期枠一択です。
しかし、注意点もあるので把握しておきましょう。
募集人数が少なく、本当に倍率は高い
給与は他の採用枠よりも低くなる可能性が高い
氷河期枠は通常、数名〜数十名(自治体によっては一名しか募集しないこともあります)くらいしか募集しないため、血で血を洗うような大激戦です。
倍率を見ると恐ろしいことになっていることが多く、かなり運要素も絡んでくると思います。
氷河期枠しか受験できない場合、それはそれで致し方ないですが、職歴をつけて中途枠への参入も視野に入れつつ、粛々と氷河期枠挑戦は続けるというような長期的なスタンスも必須かもしれません。
質問はコメント欄までお寄せください!
今回は「私は受験できますか?」へのご回答として、受験要件の傾向と解説をお話ししました。
そのほか、公務員受験について調べていく中でよくわからんネタについて、今回のように愛をもってご回答申し上げます!
それでは、質問をドシドシお待ちしています!!