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私がエデュケーション・ジャーニーを立ち上げた理由 | 幸せの鍵は豊かな原体験を持つこと

こんにちは。
株式会社Educare(エデュカーレ)代表の守月洸介(もりづき こうすけ)です。
このたび、子ども向け教育ツアーサービス「エデュケーション・ジャーニー」を立ち上げました。
このサービスを立ち上げた理由は【多くの子ども達に豊かな原体験を届けたい】という強い想いからです。

「原体験」という言葉は少し耳慣れない方もいるかもしれませんが、私はこの原体験こそが、人生の幸福を左右する重要な鍵だと考えています。

この記事では私がこのサービスを立ち上げた理由と背景をご説明できればと思います。

(「エデュケーション・ジャーニー」の詳細はこちらからご覧いただけます。)




■人生の幸福とは

まず、人生の幸福を形作るために最も重要なのは、「人生の目的」を持つことだと私は考えています。

目的を持つことで、私たちは自分の「今」に意義を見出し、充実した毎日を送ることができます。
例えば、「自分はなぜこの世に生まれたのか」「何を成し遂げたいのか」という問いに答えられることで、人生全体が一本の筋道として繋がり始めます。
反対に、目的が曖昧なままでは、人生は彷徨うような感覚に支配され、満たされない時間が増えてしまうのではないでしょうか。

昨今注目されるマインドフルネスや瞑想をはじめ、「今を生きよう」という類のメッセージが流行している背景には、多くの人が無意識に「目的意識」の重要性を感じ取っているからだと私は考えています。

目的があることで、人生の貴重な時間を意義あるものに変えられる。それこそが幸福感や充実感を生む鍵だと信じています。

■正解がない時代だからこそアイデンティティが必要

人生の目的とは、ただ大きな目標を掲げることではなく、「こんな自分で在りたい」という意思が生まれることから自然に形成されていくものだと私は考えています。
「こんな自分で在りたい」という意思が明確になると、それに向かうための目的意識が生まれます。その結果、自分自身のアイデンティティも少しずつ形作られていくのです。

特に現代では、職業やライフスタイルの選択肢が豊富になり、自分の意思で人生を創り上げられる時代になりました。その反面、選択肢が広がったことで、「自分は何をしたいのか」「どんな自分で在りたいのか」といった問いに向き合わざるを得なくなり、多くの人が悩むようになったのではないでしょうか。
だからこそ、自分の軸を見つけ、アイデンティティを育むことが、幸福な人生を築くための大切なポイントだと思います。


■アイデンティティ形成に必要なものは価値観であり、原体験である

では、どのようにしたら自分自身のアイデンティティや人生の目的を見つけられるのでしょうか。

自分自身のアイデンティティや人生の目的を見つけるためには、原体験を通じて価値観を形成することが鍵となります。価値観は、自分の生き方や目標を定める土台となるものだからです。

原体験が豊かな人ほど、自分の価値観が明確で、それに基づいて人生の方向性を決められることが多いと感じます。例えば、社会に長く価値を提供し続けている会社の多くは、創業者の強い価値観やコーポレート・アイデンティティが明確です。その多くは、創業者自身の原体験から生まれています。短期的な利益を目的とした起業とは異なり、深い目的意識に支えられた事業は長期的な成功を収めやすいと言えるでしょう。

また、昨今では「パーパス経営」という言葉が広まり、多くの上場企業で原体験の重要性が再認識されています。企業の存在意義や事業を通じて成し遂げたいことを明確にするプロセスは、原体験を深く掘り下げるところから始まります。
たとえば、SOMPOホールディングスが実施している「SOMPO伝」は、社員一人ひとりが自身の原体験を見つめ直し、それを働く意義や行動に繋げていく興味深い取り組みです。
このように、原体験は価値観を形成し、その価値観が人生の目的意識やアイデンティティを生むのです。そのため、豊かな原体験を持つことは、人生を充実させる上で非常に重要です。
※SOMPO伝:https://www2.sompo-hd.com/company/sompo-dna/


■私自身の原体験について

自分自身の人生の目的やアイデンティティを見つけるためには、原体験から価値観を育むことが重要です。これにより、生きる意味を明確にし、人生の意思決定を力強く進められるようになります。私自身、幼少期からの経験と自然体験の学びを通じて、これを痛感しています。

幼少期の苦境から生まれた「生きる意味」への探求

私は一般的な「幸せな家庭」とは言えない環境で育ちました。
幼い頃から親の暴力に遭い、親の会社が倒産して家族ごと借金取りに追われ、学生時代は家事とアルバイトに全てを費やす日々でした。
青春時代は「自分はなぜ生きているのか」と、自分の存在意義に悩む日々。

そのなかで、偶然目にしたTV番組が私にとっての最初の転機となりました。
成功した経営者のサクセスストーリーを知り、私の苦労が将来誰かの希望になり得ると気づいたのです。この経験が、私の中に「社会に貢献し、誰かの希望になる」という強い目標を芽生えさせました。。

しかし、頭で考えるだけでは、幼少期に負った心の傷が癒えるわけではありません。20代になっても、想いばかりが空回りし、何をしてもうまくいかない期間が続きました。

自然体験ツアーが教えてくれた「人との繋がり」

そんななか、転機となったのが、自然体験型のツアーへの参加です。このツアーでは、火おこしや食材調達などの自給自足の生活を行うだけでなく、PA(プロジェクトアドベンチャー)というプログラムを通じてチームワークを深める体験をしました。
これだけ聞くとよくある自然体験に思えますが、大きく異なるのが、チームワークを育むPA(プロジェクトアドベンチャー)の内容が盛り込まれていたことです。

※PAとはアドベンチャー体験から学ぶ、アクティブラーニングプログラムです。子どもから大人まで幅広い世代で実体験をもとに、成長するための「気づき」を効果的に得ることができます。
 参考:https://www.pajapan.com/paprogram/
 参考:https://paa21.co.jp/about/

そこで私は、「自分の想いが必ずしも正しいとは限らない」こと、そして「他者の視点や繋がりを重視する大切さ」を学びました。それまで、自分の正しさに固執していた私にとって、この学びはまさに人生を大きく揺さぶる原体験となりました。

さらに、ファシリテーターの方から自然との共生や、私たちが自然の中でどのように生かされているのかを学びました。座学では決して得られない感覚的な学びに触れたことで、自分自身の存在や命の価値に対する考え方が一変しました。

原体験が人生の「芯」を作る

この自然体験を経て、私の中には「自分の命や人生をどのように使いたいのか」という1本の芯が通りました。その芯ができたことで、自分の生き方に迷いがなくなり、人生が豊かに感じられるようになったのです。意思決定がしっかりできるようになったことで、人との繋がりも深まり、周囲から頼られる存在にもなりました。何より、自分自身の人生に感謝できるようになったことが大きな変化です。

■なぜ子ども達に原体験を届けたいのか

私が原体験を通じて得た学びは計り知れません。しかし、ふとした瞬間に、「もっと早くにこの体験をしていたら」という思いがよぎります。
幼いころから自然や社会との繋がりを学び、他者との深い繋がりを感じていたら。学生時代に、本当の意味での「好き」や「楽しい」を見つけることができていたら。そんな想いが心の中で膨らんでいきました。

私自身の感覚だけでなく、これはデータでも裏付けられています。文部科学省が2001年に生まれた子どもたちを18年間追跡調査した結果、幼少期に自然体験や社会体験を多く経験した子どもたちは、大人になった際に自尊感情や精神的な回復力が高い傾向が見られると報告されています。
この研究では、「体験活動が子どもの成長にとって大切な要素であることが、確かな分析によって証明された」と結論付けられています。

参照:https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00738.html

だからこそ、私は将来の可能性に満ちた子どもたちに、人生をより豊かにする原体験を届けたいのです。幼少期の体験は、彼らが自分自身の可能性を発見し、豊かな人生を歩むための土台となります。その一歩を踏み出すサポートをすることが、私の願いです。


■さいごに

私はこのサービスを通じて、子どもたちに豊かな人生を歩むきっかけを届けたいと考えています。
それは、自身が辛い子ども時代を過ごしてきた経験から来る想いでもありますし、この日本の未来に少しでも貢献したいという願いからでもあります。
もしかしたら、「もっとたくさんの世界を知ってほしい」という私自身のエゴが含まれているのかもしれません。

ただ、一つだけ確信していることがあります。
それは、どれほど私たち大人が子どもたちの幸せを祈っても、未来を生きるのは彼ら自身だということ。
そして、私たち大人はその未来に直接介入することはできないという現実です。

だからこそ、私たちにできることは、少しでも子どもたちの可能性を広げること。
そして、そのための「きっかけ」を一つでも多く作ることではないでしょうか。
決して大きな成功を収めなくてもいい。誰かから「立派だ」と称賛される必要もありません。途中でつまずいたり、苦しい思いしたりすることもあるでしょう。

それでも、人生の方向性を見失い、彷徨い続けるような生き方だけはしてほしくない。
希望を胸に、自分らしく命を輝かせて生きる人が一人でも増えてほしい。
その想いを胸に、私はこのサービスを届けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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