【シンガポール:帰国子女枠受験】中3長女の高校受験伴走をしながら実は小6中学受験にも動いていた母の回顧録~後編
こんにちは!
アンバサダーのMihoです😃
東京もまだまだ夏本番まっ只中!
ジリジリと刺すような暑さの中をどう過ごそうかと
毎日頭を悩ませている今日この頃です。
「シンガポールも暑かったでしょ?」とよく聞かれますが、
いやいやいやいや。
暑さの質が違うんですよ、これがまた💦
あくまで私の主観ですが、
シンガポールの暑さは 水分を含んだ”自然な暑さ” で、
東京の暑さは、”蓋を閉めたような暑さ”
とにかく風が吹かない凪状態で息苦しい暑さを感じます😓
さてさて、
暑さの話はここまでにしておいて、
前回の続きの後編に続く前に、
前編をお見逃しの方はこちらからどうぞ⏬
そしてこちらも是非⏬
伴奏中の母の思い
長女の高校受験に動き始めた頃は、
小6の長男は公立の中学校でいいだろうと思っていたけれど、
あれよあれよと意識も高まり、今では中学受験に集中する毎日。
高校受験と中学受験は別物と聞いていましたが、
今回ひしひしと身を持って感じました。
12歳と15歳、そりゃ違うよな…と。
そもそも長女の高校受験は中学1年から進路相談が始まり、
受験までの約3年間、学校で手をかけて見てもらえるのですが、
息子の中学受験にしてみれば、「よし、やろう!」となったのが
なんと5ヶ月前…。
ありえんでしょ。
(ちなみに通っていた現地日本人小学校側からは『平等』を理由にサポートはゼロでした。)
今更ながら、そもそも息子は中受に向いているのか…。
などと頭はいつも迷走状態で、
落ちつかず鬱々。
「俺、まだ12歳だよ…決められないよ。」
と頭を抱えて発した長男。
確かにまだまだ12歳…。
自分で決めた受験、そして志望校と言えど、
12歳に判断を委ねるというのは酷なのかもしれない…。
受験日が迫るにつれて、
本当にこの判断は正しいのか。
もし受かったとしてもその後付いていけるのか。
などと不安は募るばかり…。
頭の中で考えてないと思っていても口は乾くし、
小刻みな緊張の振動が体や手に現れ、物をよく落とし、
文字を読んでいても一向に頭に入ってこない…。
ああ、やっぱり私緊張してるんだな。
と客観的に自分を見ることもありました。
鍵はReasoning(リーズニング)強化
「今何してるの?昨日も遊びに行ってたでしょ!
今日はどうするの?そのぐらいの勉強でよしと思うなよ!」
とにかくこれまで以上の以上に、
勉強!勉強!(正しくは面接練習)とうるさく付け回していた母。
塾の先生からも面接とエッセイについて、
「最も改善して頂きたいのは内容と構造とライティングスタイルです。
問題に対して自分の意見をはっきり述べて、
Reason à Explanation à Examples à Link
を論理的に正式なFormal英語で書いて頂くにはもう少し練習が必要です。」
とお言葉を頂きました。
まあ要するに全体的にヤバイですよと言われたようなものですよ😓
そしてそのヤバさに輪をかけてくれるかのように、
ここにきて初めてReasoning「リーズニング」という存在に気づくわけで…。
英語受験で耳にするEssay、Writing、そしてReasoning
皆さん、このReasoning(リーズニング)ってご存知ですか?
何を隠そう私も受験準備を始めて、初めて聞いた言葉で、
恐らく我が子が受験に望まなければ今も知らない言葉だったと思います。
このReasoning は英語筆記試験の最初の大問で、
文章題5題から構成されているMath (算数)と説明されておりました。
ちなみに英語に特化した帰国受験をしている学校の、
筆記試験の一番最初にこのReasoning の問題が5問あり、
この5問が解けないとほぼほぼ合格が難しい。
というエキスパートのお言葉もあるくらい大事なものだそうです。
そしてこちらがそのReasoningの過去問です。
見て頂いた通りに英語で出題されているため、
算数が得意であっても読んで理解し解釈するのになかなか手こずります。
なので、やはりその強化は大切!!
しかしながらこのReasoning のみを扱っている
受験用テキストを探すが見つからず💦
どうしたものかといろいろリサーチをしていると、
下のようなサイトを見つけました。
毎回の無料で挑戦できる回数は決まってますが、
毎日の手慣らしにはもってこいなサイトです。
(アカウントを使い回せば要は足ります😅)
有料にしてもさほど高額ではないので、
算数だけでなく理科(Science)や語学やアートなど、
英語を使って学習させたい親御さんには重宝するサイトだと思われます😃
いよいよ受験本番<初回>
怒涛の日々はあっという間に流れ、
とうとうその日が来ました!
とにかくやれる事はやってきた!
後は当日どれだけ力を発揮できるか!
と、挑んだ最初の受験は第二志望の老舗校。
あとは頼みました。と主人に長女と次女をお願いして、
息子と二人だけでの初旅行(?)
久しぶりの寒い日本でとにかく体調を崩さないようにと、
受験校の近くにAirBnBを借り、
シンガポールでは付けていなかったマスクをして、
不要な外出(誘惑)を一切断ち切り、
いざ、出陣!
したものの、
受験当日の長男はというと…
周りの雰囲気に呑まれてしまったのか、
緊張と寒さのあまり試験中にお腹が痛くなり、
なんと10分もトイレに篭ったらしく後から聞いた時はかなりビックリ😱
(ちなみにトイレまでは試験管4人に誘導されたとのことです💦)
受験生は筆記試験が終わり面接が終わると、
保護者が待っている体育館に、一人、また一人と戻ってきます。`
どの生徒も体育館に入るや否やキョロキョロと親を探し、
やっと見つけた時には、疲れながらも終わった安堵の笑顔を見せて、
それに応えて親も頑張ったね!と笑顔で手に手を取り、
歩き去って行くのを何十人と見送った後、
やっと現れたと思った我が子はと言うと…、
まるで13ラウンドを戦い切ったような様相で、
髪はボサボサ、あまりの疲労感に入り口で頭を垂れて立ち止まり、
自分からは私を探そうとせず、
「さあ探してくれ…。」
と言わんばかりに入り口で立ち竦んでおりました。
そんな我が子の悲惨な姿にちょっと笑ってしまった不謹慎な母。
(いや、試験中にトイレに行くほど緊張してたとは知らなかったもので💦)
そんな状態だったもので、もちろん結果は不合格。
しかしながら長男自身は、
合格したらこの学校に入らなければならない雰囲気だったため、
この結果にホッとしていました。
(実はこの老舗校の受験前日に、第一志望の学校を訪問していたという経緯もあります。)
背水の陣で拝む受験<2校目>
残念な結果をぶら下げて日本に戻り、
「さあ、次はもう後はないよ!」
と長男に葉っぱをかける毎日。
とにかく利用できるものは誰でも使い、
塾の先生にもこれまでになく連絡を取り、
高校合格をすでにもらった姉にも勉強を見てもらい、
主人の友達にも面接の練習をしてもらい、
私はというと、
使えそうな英語学習情報をリサーチしたり、
面接で話す内容を横流しする毎日。
「お母さん、得意な教科は爆発的に伸ばさないと武器にはなりません!」
塾の保護者面接で刺さった言葉が今更になってより深く刺さります。
追い込みの2ヶ月はもう取り憑かれたように、
「はい、尊敬する人は誰?」
「グローバルな人材ってどんな人?」
「自己紹介はどれだけ自分を売り込めるかよ!
恥ずかしがってどうすんのよ!」
などと暇があれば突然の面接練習。
そんな毎日を過ごしながら、
あの手この手で英語を詰め込み、
年が明けてやってきた2校目の受験日。
今回は主人に長男を託して私はシンガポールからリモート伴走。
とにかく当日寝過ごさないようにと私も朝5時起きでスタンバイ。
辺りはまだ真っ暗でシーンと静まる中でパソコンをオン!
モーニングコールならぬモーニングメッセージを主人に送ると、
◎ちゃんと起きて準備している。
◎受験票もちゃんと持った。
◎スクールバスの出る駅に着いた。
◎スクールバスを見つけた。
◎列に並んだ。
◎乗った。
◎着いた。
◎長男は試験会場に行った。
と逐次連絡をもらい(写真付き)、
試験が終わるまでは家の中でソワソワしながら家事を黙々とこなします。
そうこうしているうちに、
「無事に終わったよ!」
と長男からの電話。
その声は、
あの1回目とは比べ物にならないほど明るく元気な様子でした。
長男本人も、
「今回は手応えがある!」と言ってくるので、
「そうか、それは良かった!」と返しながらも、
ああ、もしもまたダメだったら…。
と考えてしまう後ろ向きな母。
全く寝た気のしない翌日の合格発表の日は、
東京とシンガポールでビデオコールを繋ぎ、
ミライコンパスより合否確認。
ただでさえドキドキ、ワチャワチャするのに、
Wifiの調子も悪く、パスワードもどれだったかど忘れしてしまい、
ログインするにも一苦労💦
あっちとこっちで多少イライラしながらログインを試しているうちに、
画面の向こうから、
「あ…?え…?…ああ!!合格!合格してる!ママ、合格だって!!!」
と未だかつて聞いたことのない、
長男の興奮を抑えきれない声が聞こえてくるではないですか!
もう、この声を聞いた時のあの衝撃と感動は!!
私のこの生涯で最大級クラスだったこと間違いなし!!!
いや、もう本当によく頑張った!!
良かった、良かった!!
本当に良かった😭😭
と画面越しに嬉し泣きしながら、
ひとしきりお互いを労い、
早速入学金支払いに取り掛かりました。笑。
受験を伴奏しての感想
長男にしてみれば自ら飛び乗ったレールと言えど、
全く考えもしていなかった中学受験という道を、
よく分からないままとにかく必死に走り切って、
合格という想像を越えるほどの自信を手に入れた。
そんな感じでした。
これでやっと終わった…
とにかく終わった…
無事に終わった…。
長女から始まり途中は重なり、
最後は長男の合格で私の受験伴走の冬は幕を閉じました。
終わってみての感想は、
高校受験と中学受験は別物だと聞いていたけれど本当にそうだな。
ということでしょうか。
お子さんによっても違うかもしれませんが、
手のかかりようがまず別物でした。
そして、これは無駄な行動かもしれないと思ったことでも、
後で振り返ると決して1つも無駄ではなかったということ。
出願書類作成や各学校への問い合わせ、
オープンスクールや学校説明会、Webinerなどへの申し込みと参加、
情報収集やオンラインリサーチ、個別相談などなど。
実際には使わなかったり、必要なかったものが幾つもあります。
しかし、その全てが何かしらの繋がりを持って、
最終的な判断材料になっていると思うので、
「ま、これはいいかな。」と思ったけれど、やっぱり気になることは、
面倒だと思っても是非「やる」ことを強くお勧めします!
最初の老舗校の受験経験があってこそ、
2回目の本命校で多少リラックスして試験に拝めたのは間違いないし、
あの大変だった1回目の不合格体験があったからこそ、
だいたいの前準備と予測を持って受けられました。
合格はゴールではなく始まりにすぎない!
と明言がありますが、
暫くはこのゴールの余韻に酔いしれさせて頂きます。笑。
本当に本当によく頑張った!!
本人も頑張った!
そして、
私も家族もみんな頑張った!
そんな、家族一丸となって手に入れた
中学受験合格までの回顧録でした🌱
追記:入学金の支払い期限が合格発表から1週間以内という私学がほとんどだったので、併願受験をする場合は入学金の支払い期限と受験するタイミングを事前に確認することをお勧めします。
ちなみに長男が1回目に受けた老舗校の入学金は35万円でした。
(その35万円をキープのために支払って、最終的には違う中学に進学した知人もいます。受験っていろんな意味で凄いな…、と感じました。)
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