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【帰国中学受験】ガチ受験をカスタマイズする方法💡〜その①小6夏まで編〜
こんにちは。帰国受験を終えたEDUBALアンバサダーKikoです!
ここ1-2年の帰国中受のトレンドは、帰国生が英語力を求められるのは主流としてありますが、どうやらそれだけではなくなってきているのかも……?
今や一般同様レベルで算数と国語の勝負、になってきている学校も!?
そもそも帰国生に何を求めるかは学校によって様々。極端な話、海外での経験値を重視する学校の場合は英語力を求めない学校もあります。
つまり、、、学校からの受験生(帰国生)へのメッセージが如実に表れているのが“実際の入試問題”と言えるのではないでしょうか。
その肝心な入試問題が非公開の学校も多いです。ですが、その場合は是非説明会などの個別相談の場を上手く活用し、直接学校にどんな対策が有効か(一般の過去問対策か、難易度など)聞いてみましょう!
過去問から学校が帰国生に求める事を分析する🧐 これ鉄則!
入試方法として英語を使う、使わない、2パターン用意している学校もありますね。ただし英語型以外に国算型の受け方があるということは(コースで完全分かれている場合はこの限りではありませんが)、つまり、入学後は帰国生にトータルで一般生レベルまで達してほしいという学校側のメッセージと受け取れます。お子さん本人の入学後の学習に大きく関わることなので、次のステージの中高をどのようなスタイルで歩んでいきたいか、学校の特徴を親子できちんと理解しておくことが、入学後のミスマッチの防止に繋がると思います。
さてさて前置きが長くなりましたが、今回は我が家の一例を取り上げて、ザ・ガチ受験のカスタマイズがテーマです!
その①の本編では、塾に乗っかる小6夏期講習までを、その②では、いよいよ夏以降の受験本番までの2つに区切ってお届けします!
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1️⃣算国英のレベルを知る
受験とは、一般受験であれ帰国受験であれ、まずは自身が目指す学校(教育)ありき、だと思います。入学後の中高6年を思い描き、それに向けて今の自分は何が出来て何が足りてなくて、課題は何なのか。そう思った時に、具体的な学校こそ本人から挙がらなかった我が家ですが、出した答えはまず一つ、中受を目指すなら一般と同じレベルで算国を頑張ろう、ガチ受験を緩めにやる、(緩め=理社をやらない、帰国中受一本という意)でした。
算数は比較的筋が良かったです。もちろん塾を基盤に夫のサポートもありましたが、基本問題が納得できると発展した応用問題にも取り組むことができました。解答を参照すれば間違えた計算や文章題がどこでつまずいたかを、本人が自分で振り返って正すことができていました。
国語は低学年の頃から慣れ親しむようにアプローチしてきたものの、かろうじて日本の学年相応の漢字はザクッとさらえても、文章を読んで読解するのは“超”がつくほど苦手でした。まず読むのに時間がかかり、時間内に解き終えるのは至難の業。明らかに課題科目でした。
英語は滞在国が英語圏だったこと、また現地校に通っていたこと、在年数が約6年と長かったので日常の学校生活の中である程度(特に勉強しなくても小3夏に準2級。ちょっと対策して小3冬に2級。もうちょっと対策して、小4にギリギリの準1級すれすれ合格ライン)身につけることができました。ただし、決して現地でも得意ではなく、本を読むわけでもなく、英語を勉強すること自体は好きではありませんでした。
2️⃣教科に対して塾を探す
上記のような状況を全部汲み取って対策してくれる塾があるなら飛び込みたい!!ですが現実は、一般生用の算国理社を対策する受験塾と英語の塾の二本立て、が王道といえるかもしれません。それでも納得する塾を探したい、国算の対策は一般と同じ水準でやっていこう、得意を伸ばして苦手を克服、そういう塾選びをしよう、と決めました!
国算は2教科で塾のクラスが判定される塾が多いと思いますが、それが嫌でした。課題は一人ひとり違うし、その内訳も十人十色。伸びそうな算数は算数単体に合わせた指導、克服すべき国語は国語で平易な文章から、を基準に塾探しをしました。
子どもの性格にもよると思いますが、堅実的な性格の息子は、算数は基礎をきちんと説明してくれるレベルが程良かったようです。小5は通年同じ先生のクラスに留まり、小6になって2つ上のクラスに入りました。
国語は成績でアップダウンを繰り返しましたが、算数のクラスのメンバーはほぼ固定だったので次第によく話す友達もでき、行けば楽しく通えるようになりました。英語は高みを目指すならばそれなりの学習の覚悟と、学校対策には塾の器量が問われると思います。高みへの憧れのない我が子はキープ(といっても実際は使わないので低下の道をどれだけ遅らせるか!?)を目標に週1回、細々と続けていきました。
3️⃣弱点克服対策を立てる
塾をバロメーターとして、生活や学習のリズムが回り始めたらひとまずホッとしますよね。ですが、小6は総復習と応用と過去問演習と更なる課題が目白押し。更に帰国受験は一般よりもスタートが早い!ならば、小5のうちに弱点対策をしなければ!
課題は子どもそれぞれです。苦手科目を他の得意科目でカバーする考え方もありますが、苦手が母国語の国語な我が子。ただし本人の性格を考えた時、特に中高は日本の教育を受けていくのが道が明らかだったため、やっぱり疎かにしたくない、少しでも食い下がろう、という親心の思いは強く。
苦手をそのままにしても益々一般の子たちとの差は開くばかり。読解のテクニックで何とかなるのでは?そう思った時期もありました。しかしそんな時、文章を読んで読解問題を解く、を繰り返すより、文章の内容理解、要旨にフォーカスしようと思い直しました。そして塾とは別で国語対策を始めました。
4️⃣募集要項をチェックする
塾にもよりますが、一般塾は帰国受験の詳細を熟知しているわけではありません。それに日本での帰国受験のスタートは11月から。学習は塾の波に乗れても、結局受験は帰国生は各家庭主導で進める必要があります。
募集要項の発表は学校ごとに違います。早ければ7月に発表されたり、正式な要項は10月ごろまで出ない学校も。大きく入試内容を変更することは多くないものの微妙な変更はあるもの。受けようと思っている学校の要項は、前年度も含め、必ずチェックしましょう!また具体的な科目の配点にも目を向けて下さい。科目で点数に傾斜がかかっている場合もあります。
小6のカリキュラムがスタートすると国算と英の通塾日などに問題がでてくる人も出てくるかもしれません。でもそんな時ほど、どの科目にどのくらい費やす必要があるかを見極めながら判断してください。
我が家の小6夏は、国算の夏期講習と調整が難しく、英語の講習は結局受けられませんでした。英語と国算のバランスも重要ではあるのに、上手くハマらない。このジレンマは明らかに帰国受験特有!我が子のスケジュールはやはりカスタマイズが重要です!
💡ガチ受験のカスタマイズ‼️
小6夏までの我が家の受験カスタマイズポイント、前編をまとめると!
※行きたい学校(のタイプ)を決める!
※敵(入試科目)を知り己(実力)を知る!
※塾と必要な科目を見極め、リズムを作る!
※入試科目の苦手科目を放置しない!
※最新情報のキャッチ!
全てを何かに委ねるわけにいかないのが帰国中学受験。入試のスタートが早いからこそ逆算して、子どもは計画的な学習を、親側は準備の時間(先回りした目的に合わせた方法)を確保して。
あの頃はどうしていたか、あの頃に戻れるなら(絶対戻りたくないけれど、笑)より良いチョイスはあっただろうか……。
続く後編は、帰国受験ならではの面接や事前シートなどにも話を向け、受験直前期のカスタマイズ方法をおおくりします!
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