種取る日々。
春になると
種を蒔きたくなる。
これは人の本性だと思う。
現在住んでいるところの近くに畑があり
環境再生型農業をやっていると言いたいところだけれど
実態は、くさぼうぼうの中に何かが生えているらしいという感じにしか見えない。
じゃがいもは毎年よくできる。
しかし無肥料なので、小さい。霜の降りる危険のさった5月初旬に植えて、夏には取れてしまうというすぐれもの。
友人が「イモは裏切らない」と明言を吐いたがまさに!である。
今年、次に取れたのは「百年インゲン」という130年和尚さんが継いできたと言われるインゲンである。
食味はあまりいい、とは言えない。すぐに大きくなり固くなる。
が、しかしこれが毎年よくできるのだ。
鈴なり。
無肥料、無農薬で虫もあまり入らない。とにかく優秀。
豆だけとってスープに、とかは試みたことはないが、きっとできるはず。
そして、菜種。きざきのなたねという品種である。
これはミツバチのためにも春先、まだ寒い頃からぱらぱらと撒いたのだが、無肥料で大きくなった。去年豆を植えた後のところだからか、、、
なんと菜の花なのに夏咲であった。撒く時期合ってたのか???わからないが
夏の間、先続け、ミツバチだけではなく、近くから飛んでくるはなあぶたちの蜜源となった。
無農薬だったので、種の太りが良いかわからなかったが、終盤になって
ぷっくりまるまるころころとしていた。
しかし、いい時期になると弾け飛んでしまうので、いつが取りどきなのかよくわからない。
かなりもう土に戻って発芽している。これでいいのかよくわからない。
そして、あずき。
大納言と小納言。北海道産の大納言と書いてある袋のも少し撒いてみたらできた。
うん、これもいけそう。
食べるより、とにかく種取りをしている。楽しい。地味。
さて、
みなさん、種袋の裏をみたことあるだろうか?
産地が載っている。
ほとんどは、日本ではない。固定種は例外だがF1などのホームセンターなどによく並んでいるものは外国産である。
それってどういうことだろうか?と考えてみると怖くなる。
昔は、その地方地方に固有の品種(もはや品種というより代々取ってきたようなもの)があり、家の近くで野菜や豆を育て、それを食べてきたと思うのだけれども。
それに近いような状態にしておくことは、これからすごく大事だと思っていて、だから、この高冷地で育つものを選別している、といえばかっこいいけど草ボウボウなのだ。