
全国屈指の豆腐が一堂に会する豆腐品評会とは
みなさん、全国豆腐品評会のことを知っているでしょうか。
多分、知らない人の方が多いと思います。
なぜならこの催し、一般財団法人全国豆腐連合会が主催しているもので、主な参加者は豆腐製造業者・組織・関係団体・企業の後継者・若手幹部候補の皆様を中心としているからです。
今までは関係者のための催しでしたが、今年は違います。
豆腐品評会一日目は、一般の方も参加できる豆腐試食会を開催します。興味のある方に参加してほしい!!
今年で第5回となる品評会ですが、初めてお客さんを招いて試食会を行います。
初めての試みなので、情報が少ない…と思い、拙筆ながら品評会のことを語ろうと思います。
そして、本当に希少な機会なので、興味のある方に届いてくれたら嬉しいです。
ちなみに当日、私は会場にて案内を担当します。よろしくお願いします。
第9回ニッポン豆腐屋サミット(第5回豆腐品評会)一般試食会 詳細
開催日時:10月26日(土)
試食会時間:15:30-16:45 (受付15:00から)
参加費用:1000円
場所:岡山プラザホテル 4F 鶴鳴の間
〒703-8256 岡山市浜2丁目3-12
参加申し込みは、申込フォームからお願いします。
クリック >> 第9回ニッポン豆腐屋サミット一般試食会参加申込
さてさて。以下、品評会がどんなものなのか説明させていただいます。
長い文章になりますが、個人的な思いと共に説明させてください。
身近に1丁、おいしい豆腐がある生活
ご存知の通り、豆腐は生もの。手に入れたらすぐに食べなきゃいけません。
だから普段よく食べる豆腐というと、全国規模のメーカーか、地元のメーカーか、地元の豆腐屋さんのもの。
なかには、お目当ての豆腐のために遠出したり、取り寄せたりする人もいるようですが、基本は自分の活動範囲内。
そう。
豆腐は身近にあるものを選ぶ人が大半なのではないでしょうか。
私は豆腐の料理教室を開催する仕事柄、人より豆腐を食べていますが、自分の行動範囲の豆腐しか知りません。
年に一度ほど、豆腐を取り寄せていますが、その際は3000円くらいのセットを買います。
すると、箱いっぱいの豆腐が届くので、賞味期限以内に食べるため、いつもより頑張ってガツガツと食べることに。
だから、取り寄せはごくたまに。
普段は近くにあるものがいいと思っています。
さて、つまり『おいしい豆腐が身近に一丁』あれば十分。
それが理想的な豆腐生活だと思ってはいますが、豆腐品評会はこれと対極にある世界です。
豆腐品評会とは『全国自慢の豆腐お披露大会』だと思っています。
関係者の方々からしたら、反感を買う言い回しかもしれませんが、そういうつもりではありません。
豆腐品評会は、エントリーした豆腐を審査し、点数をつける場なので、一見すると、順位を決める場なのですが、それが目的ではありません。
これは作り手の方々が丹精込めて作った豆腐を披露し合う場なのだと思っています。
エントリーする豆腐は豆腐屋さん自慢の一品ばかり。
それが一同に会するのです。
私が知る限り、そんな大きな場はありません。
北海道から沖縄まで、全国からこの品評会に賛同する豆腐屋さんがエントリーをし、その年のナンバーワンを目指します。
会場に豆腐がずらりと並ぶ様子は、圧巻。
**世界で一番豆腐で熱くなれる場所なのです。 **
品評会では、全ての豆腐を同列に比べることはできないので、部門に分かれて審査を行っています。
部門は4つ。
①絹ごし豆腐部門
②木綿豆腐部門
③寄せ豆腐部門
④充てん豆腐部門
それぞれから金賞、銀賞、銅賞が選ばれます。これに加えて、全体からカナダ産大豆部門、アメリカ産大豆部門から入選が1品ずつ選ばれます。
当日、審査員はその豆腐がどこの豆腐か分からないよう、パックから取り出した状態で見た目・食感・風味などを審査して点数をつけます。
四国・中国地区予選大会で、私が審査したときの話
ちなみに審査というと、厳かなものを想像するのではないでしょうか。
多分、そうなのでしょうが、私はちょっと違うテンションだったような気がします。
今年は、中国・四国予選で審査員を努めたのですが、豆腐に込められた思いを全身で受け止め、おいしさを堪能したいと思って挑みました。
冷静に判断せねばいかんと思っていたのですが、あまりにも豆腐たちの個性が面白すぎて、ひとり、心の中で荒ぶる羽目になりました。
(見た目が美しい!!)
(弾力すごい)
(大豆の旨み引き出しまくり!)
(大きい!)
(とろける~!)
(マジか!?)←もはや審査になっていない
※心の中で思っていたことなので、口には出さずに静かに審査しました。はい、静かに審査しましたから!!
身近な豆腐が1丁あればいい人間だったのに、予選会の豆腐を食べて大興奮。
そして思いました。
豆腐って主張があるんだ。おいしい。楽しい。
身近から選ぶものだった豆腐が、ここでは声高らかに主張するのです。
こんな体験、滅多にできないと思います。
本当に、本当に面白いです。
そういうわけで、これの全国大会が先日東京で開催されました。
そして結果発表が10月27日に岡山で行われますが、前日の10月26日に、一般の方々を招いての試食会を行います。
全国各地の選りすぐりの豆腐が一同に会し、それをここ、岡山で味見できるのです。
すごい!
自分で食べて回ろうと思ったら絶対にできないことです。
凄い!
かくいう私も、中国・四国地方でエントリーした豆腐は初対面のものばかりでした。
ヤバい!
と、まあ。無理やり感満載ではありましたが、豆腐品評会一般試食会がどんなものなのかが伝わったのなら嬉しいです。
今年、東京で開催した本大会にてエントリーした豆腐の一部をご覧ください。
まずは絹ごし豆腐部門から。
次に木綿豆腐部門。
寄せ・おぼろ豆腐部門
そして充てん豆腐部門(その他の部門の豆腐も混じってますが…)
個人的に毎年気になる豆腐と言えば、中国・四国地方 寄せ・おぼろ豆腐部門にてエントリーした (有)村のおっさんのネコ豆腐(写真左下)。
名前とパッケージが独特で、一度見た者の心に刻まれてしまうほどのインパクトがあります。
この豆腐は、食べた途端に口の中で大豆の旨みが暴れるくらいに強い味がします。
そして滑らか。
今年は地区予選で金賞だったので、本選ではどうなるのか気になるところです。
ご興味ある方は、以下のフォームから申込できます。
第9回ニッポン豆腐屋サミット(第5回豆腐品評会)一般試食会 詳細
開催日時:10月26日(土)
試食会時間:15:30-16:45 (受付15:00から)
参加費用:1000円
場所:岡山プラザホテル 4F 鶴鳴の間
〒703-8256 岡山市浜2丁目3-12
クリック >> 第9回ニッポン豆腐屋サミット一般試食会参加申込
長くなりましたが、参加しない方も、この文章をきっかけに、豆腐品評会の存在を知っていただけたら嬉しい限りです。
そして、今年が成功すれば、来年は違う場所で試食会を行うかもしれません。
応援していただけたら喜ばしい限りです。
いいなと思ったら応援しよう!
