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悩める人々への銘
悩める人々への銘
大きなことを成し遂げる為に、
強さを求めたのに
謙遜を学ぶようにと弱さを授かった
偉大なことをできるようにと
健康を求めたのに
より良きことをするようにと病気を賜った
幸せになろうとして 富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった
世の人々の賞賛を得ようと 成功を求めたのに
得意にならないようにと 失敗を授かった
人生を楽しむために あらゆるものを求めたのに
あらゆるものを慈しむために 人生を賜った
求めたものは一つとして与えられなかったが
願いは全て聞き届けられた
私は もっとも豊かに祝福されたのだ
作者不詳
これは、よく良いお話を教えてくださる方から、昔お聞きした詩。
この詩は、南北戦争に従軍した南軍の兵士がつくったもの、らしい。
南北戦争といったらアメリカで1861年~1865年に起こった内戦だ。その戦いに従軍した名もない兵士がこの詩をつくり、そしてアメリカの田舎の教会で銘となった。
それから約100年後の1950年代に、当時元大統領候補だったA.スティーブンソンが、大統領戦に出馬するも二度敗北。失意のさなかに、彼は偶然立ち寄ったその田舎の教会でこの詩をみつけ、救われたんだと思う。
そして、この詩は彼がクリスマスカードに記したことがきっかけとなり人々に伝わった、らしい。
今日は選挙もあったり、アメリカのワールドシリーズを観たりして、選ばれる選ばれない、勝ち負け、夢を叶える側とそうでない側。
それぞれの人のドラマを感じた。
人には生きているとそれぞれ様々な出来事が起こる。
そんな今日、この詩をふと思いだした。