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コラム(1) ナンバ歩きとナンバ走りは同じ動きである
私(大場)は、元々江戸時代の走り方・ナンバ走りを研究していたのですが、
いろいろ調べている中で、
ナンバ歩きとナンバ走りは同じ動きである
という結論になりました。
ナンバ歩きのこの写真
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この状態で、かかと、膝の力を抜いたら
思いっきり前に倒れます。
その勢いで次の足を床に着いた時
同様にかかと、膝の力を抜いていたら
更にスピードを増しながら前に倒れていきます。
実はこの繰り返しが
ナンバ走り
になります。
江戸末期の走り方「神速歩行術」には、
「気を丹田に集め、
首筋や腹や足の先までの凝りを解く(=力を抜く)ことが、
この術の基本原則」
とあります。
現代の走り方は、歩く時とは異なる動きで
早く走るために筋力を使いますが、
ナンバ走りでは、歩く時と同じ動きで
力を抜けば抜くほど速く走れます。
現代の走り方とは全く異なるナンバの動き
その不思議な魅力に取りつかれて、
私は今も研究を続けているところです。