日本人の存在証明


from Noritoshi Hirakawa, New York、『日本人の存在証明』の参加の提案。

現在、東京のWako Works of Artで始まった「核」をテーマにしたグループ展
https://www.wako-art.jp/exhibitions/thelandscape311-2025/

に参加したり、東京都現代美術館に新たな小生の作品が今春収蔵されましたが、添付しましたアートプロジェクト「日本人の存在証明」の作品撮影にぜひ若林さまのご家族でご参加していただきたくこのイーメイルを書くことにしました。

1953年には「5人」だった日本の世帯あたりの平均人数が、2023年には「2.23人」にまで減少し、65歳以上の方がいる世帯では、「単独世帯(ひとり暮らし世帯)」が31.7%、「夫婦のみ」が32%、「親と未婚の子どものみ」が20.2%、三世代世帯が7.0%となっています。

年末年始などに離れて住む家族が集まる機会があるとはいえ、生涯結婚しない方や離婚・死別される方も増え、また、出生率も減少の一途をたどり、
日本において「家族」という共同体は風前の灯火と言えるでしょう。
同時に日本人が何千年の培ってきた
「家や地域という共同体=コミュニティへの帰属」
という日本人のアイデンティティに深く刻まれてきましたが、それも消滅しようとしています。
そこで、「家族・家の肖像」を日本人のDNAに数千年刷り込まれたアイデンティティである、家で「家=うち=内=私」で撮影することを考え、この「日本人の存在証明」のプロジェクトを実現することに決めました。

ご家族の姿をお子様(お孫さん)の次の世代に引き継ぐと同時に、「様々な日本の家族のありかた」の一家族として、日本人の存在証明のプロジェクトにご参加しませんか?オリジナルのアート作品のプリントを参加費(20万円)していただいた場合として差し上げます(市場価値50万円ほどの価値は持つと思います)。

参加費はこのプロジェクトの制作費(旅費、アシスタント代、機材費、フィルム代、現像費、プリント制作費)の出費を賄うために使わせていただきます。
将来的には撮影した写真作品は国内外のギャラリーやアートセンターや美術館で展示されることになると思います。

ご家族の皆様でご検討いただけましたら幸いです。ありがとうございます。

草々、

平川典俊

略歴;1960年に福岡で生まれ、1993年よりニューヨークを拠点に活動する。
応用社会学を学んだ後、1988年より作家活動を始め、現在は国際的な現代アーティストとして知られている。
写真、映像、ダンス、インスタレーション、パフォーマンスなどの多岐に渡る作品を制作し、その作品は世界各地の美術館、アートセンター、ギャラリーで300回を超える展覧会において発表されている。

Venice Biennale (ヴェニス)を始め、Site Santa Fe Biennale (ニューメキシコ)、Istanbul Biennale (イスタンブール) などの国際展や、MoMA PS1 Museum (ニューヨーク)、Centre Pompidou(パリ)、Museum fur Modern Kunst(フランクフルト)、Leeum (ソウル)、Hermes Forum (東京)などの個展・グループ展に参加。
その作品は、M+ Museum(香港)、東京都現代美術館、ボルドー現代美術館、ポンピドーセンター(パリ)、横浜美術館、フランクフルト現代美術館などに収蔵されるなど、国際的にも高い評価を得ている。

詩人、ミュージシャン、振付師、建築家などの幅広いフィールドのアーティストともコラボレーションし、その作品はDas TAT(フランクフルト)、Danse Montpellier and Fondation Cartier(パリ)、University of Toronto(トロント)にて発表されている。
人間の活動は私達が生きるうえでの文化を形作ると信じ、私の作品はこの文化の拡大のために人間の認識のキャパシティーを広げることを提示しています。このフレームワークの中で、人間の認識の限界を押し上げ、未来の美学的見識を改変する活動をおこなっています。


また『日本人の存在証明』が実現しましたら、その収益は、世界の子どもたちのメンタル・ケアをするためのインタラクティブなITプログラム 『WUZU WUZU(うずうず)』
http://www.todayistheday-foundation.org/portfolio_page/notchildrentobeforgotten/
の経費にも使われます。


  ①トラウマの言語化は大人でも難しく、まして言語能力の未熟な子どものトラウマ・ケアには、
   非言語的なセラピー=アートセラピーが最適。しかし、セラピストが圧倒的に足りません。

  ②現在のゲーム企業の頒布している商品は、暴力性・闘争心・性的衝動等を刺激するものが多く、子どもの脳にとっては大変危険(実際、ゲーム依存症の
   子どもが問題になっています)。ただ、IT技術自体はツールであり、現代の子どもたちにとっては馴染み深いものです。

  ③平川主宰の財団=TODAY IS THE DAY は、福島の子どもたちのシンガポールでの保養プログラムにおけるデジタル機器への親和性の高さや、ゲームを通
   じたコミュニケーションのありようを実体験し、このプロジェクトに確信を持っております。

  【2018年のプログラムの記録映像】
   http://www.todayistheday-foundation.org/portfolio_page/mke4video/

  ④シンガポールのトラウマ治療の専門家などのアドバイスをいただき、既に「こうしたソフトの開発が急務である」とのお墨付きをいただいております。
   インタラクティブなゲーム・ソフトで遊びながら、例えば、想像力を刺激したり、他者と結びつき協力して何かを創りあげたりといったポジティブな世
   界観に接することで、自己肯定感を高め、他者と生きていくことの喜びを与える……といったことを目的としております。

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