冬だ!一番!みやびちゃん祭! 一部レポート
『冬だ!一番!みやびちゃん祭!』
2021.12.4 (土)
新宿MERRY GO ROUND
天神永久さん
約2年ぶりにアイドルとして復活。
事前の宣言通りうどん生地を足踏みしながらのライブを敢行。
何というか‥永久さんワールド全開。
一応今回限りの限定復活という事なのだけどまた観たいなと思った。
WEAKEND
九十九えまさんのソロユニットとしての出演となったが15歳とは思えない程の歌唱力とダンス、そしてオーラと貫禄で可愛いというより格好良かった。
WEAKENDの正装で来た事に覚悟を感じた。
WEAKENDさんの楽器に佐倉雅が作詞提供しているつながりで知ってはいたけれど12月を持って活動終了、九十九えまさんの今後の活動については現時点では未定とのこと。
楽曲が本当にカッコよかったのでWEAKENDさんの楽曲を音源化して欲しかった‥。
佐倉雅
新曲『悪口大王』『遺書』の二曲を初披露。
爽やかなロック調のトラックに乗せて日常に潜む誰もが一度は感じた事がある他人に対しての悪意をケロッと明るく歌う『悪口大王』。
対となる『遺書』ではその不穏なタイトルが示す通り徹底した自己否定と絶望感が歌詞を介しての自×行為ともいえるくらいに続き、それがハードなトラックと相まり聴く者の本能に呼びかける。
途中に入るセリフ
『お父さん、お母さん、生まれて来てごめんなさい、そしてさようなら』
他の楽曲で形を変え様々な歌詞表現で語られる根本にあるテーマはきっとこのセリフに集約されてるのではないかと僕は思っている。
それくらいこのセリフは聴く度に重く響く。
ご両親が聴いたら泣くだろうな‥。
しかし一方でここにきて佐倉雅の世界観に一つの変化を感じ、私は希望を感じている。
『遺書』が究極の自己否定でありそれは言うなればその先に辿り着くのが【死】であるのに対し、
『悪口大王』が他者への攻撃であり自己防御でありそれが示すのは【生】のあるべき形なのだ。
佐倉雅の楽曲の歌詞は全て実体験に基づく物であるからこそその全てに負の感情が込められていた。
しかし『悪口大王』で初めて反逆の世界観が描かれているわけで、佐倉雅が初めて明確に生きようとし光に手を伸ばしているように私は受け取った。
今も毎日どこかでイジメによって思い悩んだり、自分自身に絶望している人達がいっぱい居る。
そこには様々な理由と背景がありそれはひとえに語る事は出来ず無責任な言葉になるが、かつてそこに立っていたからこそ私には佐倉雅が二曲の新曲を通してこう叫んでるような気がするのだ。
『死ぬんじゃねーぞ』
そんな事を感じた第一部のライブだった。