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〔電波史☆彡〕 1896年 マルコーニ 英国での3回の実験(海外)

1896年(明治29年) 9月 2日 
無線電信の試作装置をイタリア政府に売り込みに行ったが、「関心がない」との回答を得て、アイリッシュ ウィスキー(世界5大ウイスキーのひとつ)の醸造元ジェイムソン家が母親(アニー・ジェイムソン。アイルランド生)の実家であり、また、特定しない地点との通信には、最強の海軍力と同時に海運国であった英国を販路として良いのではないかとの助言を受けて、英国に渡る決断をしたといわれている。

従兄(母親の姉の子)ヘンリー ジェイムソン ディブィスは、英国郵政庁の技師長 Sir William Henry Preece(ウィリアム ヘンリー プリース 1834年2月15日~1913年11月6日 グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス))に紹介状(1896年(明治29年)3月30日付)を送り、後刻、マルコーニと出会い、プリースは、マルコーニに設備、実験室、そして助手を含め全面的な協力・支援を行ない通信距離90mの無線電信の実演(第1回実験)を行った。

この後、郵政庁とクイン・ビクトリア街の貯金局の屋上の間での無線通信実験(第2回実験)を行い、1896年(明治29年) 9月 2日ソルスベリー平原(ロンドンの西100Kmの地点)において、郵政庁、英国陸・海軍の関係者を招き、2816mの無線通信の実験(第3回実験)を行った。
 
参考文献等
 日本無線史 第一巻 第一編 無線技術史(上) 1950年(昭和25年)12月30日 電波監理委員會

 日本無線史 第十三巻 第十一編 本邦無線電信無線電話年表 1950年(昭和25年)12月30日 電波監理委員會

 江戸東京年表 1993年(平成 5年) 大濵達也 吉原健一郎 小学館
 マルコーニの手紙 若井 登 著 月刊 電波受験界 一般財団法人情報通信振興会
 電氣試験所五十年史 1944年(昭和19年) 電氣試験所
 


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